劇場公開日 1985年8月31日

「ナンシー・ウィルソンの歌声に酔いしれる、そして健さんに思いを馳せる」夜叉 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ナンシー・ウィルソンの歌声に酔いしれる、そして健さんに思いを馳せる

2020年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

亡き高倉健さんと降旗康男監督、そして今なお現役の木村大作キャメラマンの極上の1作。
健さんの格好良さはもちろんだが、いしああゆみの強さ、田中裕子の儚さが対極に位置していて、どちらも美しい。
ナンシー・ウィルソンが歌う「ウィンターグリーン&サマーブル」が絶妙で、トゥーツ・シールマンスのハーモニカもまた染み入る素晴らしさ。日本海の荒波とジャズが合うなんて、今作を見るまで思いもしなかった。
それにしても、幻に終わってしまった、「あなたへ」の後に撮影するはずだった健さんと田中邦衛さんの共演作、見たかったなあ…。

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大塚史貴