劇場公開日 2000年4月22日

「ヒロインに花を手向けた良作」名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 Akuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヒロインに花を手向けた良作

2020年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

最新作の緋色の弾丸に伴った第10弾までの劇場版を無料で見れるということで久々の視聴。
視聴はGooglePlayより。

あまり作中では出てこない警視庁内部の人物なども出てくる今作。
世界観が作り込まれていることも映画を通して少しずつ見えてきた気もする。
起きている事件のミスリードを誘う描写が多く視聴者としては終盤お決まりの
種明かしシーンまで専門の知識を知らない私には謎が謎を呼ぶという感じで
本当に解決するのか?と思いながら見ていました。そういう意味でラストに
もやっとした想いを一気に晴らしていく種明かしに爽快感がありました。

個人的に気になったこととして捜査シーンが地味に感じた。
題材としてみれば捜査の進め方は現実的とは思うのだがそういう方法をとるがゆえに、
コナン(新一)の心情描写をより多く入れながら事件解決まで進んでほしかった。
中盤は単純に事件解決に力んで淡白に見える場面もあったなと思う。

ただそういう点を感じても良かったと思わせる名探偵コナンシリーズならではの
作り込みあって、トータルで見てヒロインそしてその周辺キャラの良さを引き出していて
ファンに向けた良作には違いない。

Aku