劇場公開日 2000年4月22日

「最優秀演出賞を贈りたい」名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 KoQさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0最優秀演出賞を贈りたい

2018年5月24日
スマートフォンから投稿

興奮

知的

第1作から視聴して来ましたが、間違い無くシリーズ最高の完成度。1作品としてここまで完成された物はゼロの執行人まで通しても見当たらない。
1分たりとも無駄がなく、時間が増すごとに増える伏線がラスト5分で一気に集約する様は圧巻。大道具小道具のトリックとの結びつきもよく練られている。
ストーリーも人間関係や背後関係なんかが上手く配置、構成され、キャラクターの動かし方も丁寧。
場面転換やBGM台詞量も適切で言うことなし。

最近『コナンは子供向け』という論調を見かけるが、元々は綿密に考え抜かれたむしろ大人こそ理解出来る(子供ではトリックを看破しにくい)作品だった。ただ派手なだけではなく、被害者がどうやって殺されたか、誰が犯人なのか、犯人の目的は何か、所謂“Who done it”(誰が犯人か),“How done it”(どのように犯行を行なったか),“Why done it”(なぜ犯行を行なったか) これら三拍子を考える物であったはず。

KoQ