劇場公開日 1986年8月30日

「いつまでも記憶に残ったシーン」南へ走れ、海の道を! 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0いつまでも記憶に残ったシーン

2023年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

昔観た記憶があって、主人公・岩城滉一が討ち入りをやって恋人のもとに帰ろうとするとき、撃たれてしまって、恋人に抱かれて死んでしまうシーン。それから、その恋人・安田成美が血まみれでヤクザのドンを撃つラストシーン。主人公が討ち入りで首をかすめるように撃たれて血を流して階段を上がっていく様は、「タクシードライバー」を連想する。
こんなシーンをずっと憶えていたのは、それだけインパクトがあったんだろうなと。その記憶の映画の題名が思い出せなかったんですが、SNSで80年代の観ておきたい映画リストの中に、それらしき題名の映画あってこれだ!って思って、その勢いで、アマプラで配信をみつけて観ました。
当時を思いだしながら、1時間45分ノンストップでみることができました。80年代の熱さがそのままに確かに暴力シーンは粗削りですが、当時の俳優たちの熱い演技もみごたえある映画です。
二人の兄弟が死んでしまうのは悲しいところで、暴力で立ち向かい、暴力で返していく連鎖は悲しみしか生まないと思いました。

菜野 灯