劇場公開日 1963年8月11日

「21世紀の目で観ると、本作はゾンビ映画のはしりにも見えます」マタンゴ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.021世紀の目で観ると、本作はゾンビ映画のはしりにも見えます

2020年1月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ちょっと残念な出来と言わざるを得ません
基本怪人映画シリーズの系譜ですが、かなり毛色が異なります
単独企画でなく、1963年のお盆映画のメイン
ハワイの若大将の引き立て役としての企画が優先されたとしか思えません
基本お盆に合わせた怪談話
それを若大将の客層に合わせるという作りです
序盤の遭難する前の快走するヨットのシーンは1960年の太陽はいっぱいを思わせる美しい映像です
登場人物は当時話題になりつつあったみゆき族を
モデルにしています
衣装もアイビールックではないものの、フレンチテイストのおしゃれなもので目を惹きます

誘惑に勝ってこそ人間でいられるのだが、それは東京でも同じことだ
それがテーマなのですが、21世紀の目で観ると、本作はゾンビ映画のはしりにも見えます

脚本が今二つで登場人物の誰にも感情移入出来ないのが残念なところです

しかしラストシーンはしっかりこのお話は怪談話だと押さえてくれました

あき240