毎日が夏休み

劇場公開日:

解説

登校拒否の娘と会社を辞めた義父、その間でおろおろする母――一家3人の葛藤と自由な生活を爽やかに描くファンタジック・ホーム・コメディ。大島弓子の同名人気コミック(角川書店・刊)を原作に、「卒業旅行 ニホンから来ました」の金子修介が監督・脚本、撮影は柴崎幸三が担当。雑誌モデルから本作が映画デビューとなった新人・佐伯日菜子がヒロインのスギナをみずみずしく演じた。94年度キネマ旬報日本映画ベストテン第10位、同読者選出日本映画ベストテン第7位。

1994年製作/94分/日本
配給:KUZUIエンタープライズ
劇場公開日:1994年6月11日

ストーリー

東京郊外の新興住宅地に住む林海寺家は義父・成雪、母・良子、中学2年の娘・スギナの3人家族。母も父も再婚同士の言わばスクラップ家族なのだが、父は一流企業のエリート・サラリーマン、娘は名門女子中学の優等生と近所でも評判。だが、実はスギナはいじめにあって登校拒否、成雪も出社拒否をしていたことが分かり大騒動になる。母の心配をよそに、成雪は娘の教育に目覚め、いつも一緒にいるためにも自宅で「何でも屋・林海寺社」という会社を開業する。掃除や料理の仕方もロクに知らない義父に新鮮さと親近感を覚えるスギナに対し、良子は実父・江島や成雪の前妻・紅子にまでDMを送る成雪の無神経さにショックを受ける。彼女は自分が働こうとクラブのホステスになるが、過労で倒れてしまった。紅子とも知り合い、江島とも再会したスギナは、義父から学校では得られないような素晴らしい個人授業を受け、忙しくも充実した日々を過ごす。一方の成雪も、スギナとの生活や紅子のマンションの火事騒ぎをきっかけにエリート生活の中で失っていた人間らしさを取り戻す。スギナもまた義父から自分が家族にとって必要な人間であることを確信する。母も徐々にだが馴れていっているようだ。そうしてスギナは大人になっていった。義父との、まるで夏休みそのもののような自由と喜びの日々を経て――。

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映画レビュー

2.5今も毎日が夏休み

2020年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 コロナのおかげで毎日夏休み状態になった今。子どもの勉強の進み具合も気になるところですが、そんなら俺が家庭教師やってやる!毎日映画を観させて特訓だ!誰か教えて欲しい子供はおらんか~~?

 義父と娘の新感覚とも言える家族の絆。これがコミカルに軽やかに演じられている。ただ、新人ということもあり演技が下手すぎる。当時観た時には丁度失業中であったため、脱サラして事業を起こすということが新鮮に思えたし、実際に社会での参考になることも多い。確かに学校よりも勉強になるなぁ・・・

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kossy

4.5机の上では学べない大切な事がある。

2010年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

笑える

楽しい

幸せ

学生時代に初めて見た、思い出の詰まった作品です。
本作の知名度はあまり高くないかもしれませんが、私個人的には、邦画の中ではかなり優秀な作品だと思っています。

当時のTVドラマでは「普通の人」じゃない役が多かった印象の佐野史郎。「かなりの変人」というイメージがありましたが、この映画で佐野史郎が好きになりました。

いじめに遭って登校拒否の主人公(スギナ)に、「学校が嫌なら行かなければいい」なんてあっさり言い放ち、自分も会社を辞めてしまう義父。それで自分が勉強を教えてやると。
学生だった私は毎日学校へ通っていましたから、「学校へ行かなくてもいいなんて!」と衝撃を受けました。

公園で時間をつぶす父娘がバッタリ会ってしまうところ笑えます。
何でも屋を開業し、父と娘とで仕事を通じて少しずつ絆を深めていく。
血の繋がりがなくても、とてもいい親子関係を築いていきます。
「自分の人生なんだから、余計なものにとらわれずに、何よりも自分の為に生きていく」ということを教えられました。

主人公の名前が「スギナ」。
面白い名前ですが、この映画を見ると、親が名前に込めた思いがよく分かります。主人公にピッタリの良い名前だと思います。

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銀平
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