劇場公開日 1975年10月25日

「山田洋次監督の描いた青年たちの姿」同胞 はらから たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5山田洋次監督の描いた青年たちの姿

2023年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

農村の青年たちと劇団青年たちが、数多くの困難を乗り越えて、農村での演劇公演を作り上げる姿を描いた山田洋次監督作。
1975年作品であり、山田洋次監督としては『男はつらいよ』シリーズが始まって、『家族』&『故郷』という佳作に続けて撮った映画で懐かしさを感じる風景が見られる。
笑いあり、ところどころで感動あり、の映画。

岩手県松尾村という所に、「劇団の公演を村の青年会が主催してみないか」という話を劇団メンバー(倍賞千恵子)が村の青年会長(寺尾聰)に持ちかけるところから始まる。
そして、様々な出来事が起こるのだが、挫折と希望の入り混じる物語は素敵だ。

本作には山田組の俳優たちが大勢出演しており、井川比佐志、三崎千恵子、杉山とく子、下條正巳など多数のほか渥美清まで。
また、大滝修治がさすがの存在感を見せる。

撮影監督は高羽哲夫なので、山田洋次監督作品群で「ときどき、ハッ!…とするような美しい風景を捉えた場面」が冴える。

演劇で歌われる曲が耳に残るなかなかの佳作。

<映倫No.18400>

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たいちぃ