花の舞妓はん

劇場公開日:

解説

「成熟する季節」の池田一朗と「独立美人隊」の桜井義久が共同でシナリオを執筆「女嫌い」の市村泰一が監督した歌謡ドラマ。撮影は「月夜の渡り鳥」の倉持友一。

1964年製作/91分/日本
原題:Young Geisha
配給:松竹
劇場公開日:1964年4月12日

ストーリー

置屋“富松”の雪路は舞扇をとらせれば祇園一といわれるほどの舞妓はんだ。おかみの富枝はそんな雪路に“富松”再興の夢を托していたが、その雪路にも旦那がつき“都踊り”が終ってから“おひろめ”をすることになった。そんなある日雪路は朋輩の郁代や豆奴らとともに、富枝につれられて京染め展示会のショウ出演のため上京することになった。空港に向う途中、車がエンコしたのをいいことに、雪路は単身ヒッチハイクで東京に向ったが、途中でプレイボーイにつかまり、困惑しているところを、トラックの運転手浩太郎に救われた。浩太郎は自分のあやまちで、身体障害者にしてしまった妹美代子のために、ポンコツ屋で働く一方、陸送のアルバイトをしているのだった。二人は互いに身の上を話すうちに急速に親しくなっていった。雪路は浩太郎と舞妓としての最後の休日を、東京で過した。翌日雪路は千葉の片田舎に浩太郎の家を訪れ、踊りの好きな美代子のために祇園の舞を披露してやるのだった。浩太郎はそんな心の温い雪路に好意以上のものを感じるようになっていった。その夜浩太郎は雪路に愛を告白した。しかし雪路は舞妓である我が身を思って、ただうつむくばかりだった。翌日、雪路は浩太郎に置手紙を残して、だまって京都へ帰った。浩太郎は夢中でその後をおったが、しきたりのきびしい祇園では雪路に会うことは出来なかった。だが悶々の日を送る雪路をみかねた郁代の計らいで二人は円山公園で再会した。しかし郁代から祇園に生きる女の宿命を聞かされ雪路の幸せを想う浩太郎は、切々たる慕情をうったえる雪路をふり切って、一人夜桜の散る公園を去って行くのだった。

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