劇場公開日 1983年7月23日

「置き去りにされた樺太犬のたくましさ」南極物語(1983) 重さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5置き去りにされた樺太犬のたくましさ

2021年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

公開30周年記念と言う事だから劇場で観て30年も経ったのかと改めて感じ入った南極物語。高倉健扮する潮田暁はじめ隊員と19頭の樺太犬が昭和基地で越冬する中、南極大陸長期旅行などは最強の15頭の犬ぞり隊で行く事になった。
寒風吹きすさぶ中、そりゃあ大変だろうが、そこは南極。ホワイトアウトで何も見えず、遭難寸前で犬も逃げ出したくなるわね。改めて観ると、タロとジロは幼い時から南極で育っていたんだね。だから救援にも行けるし、急遽な引き上げで残されても大丈夫だったんだな。名演技のリキたちを追った撮影が素晴らしかったし、久しぶりに聴いたBGMが画面にマッチしていて、壮大な南極の雰囲気が伝わったよ。
終盤で渡瀬恒彦の恋人役で夏目雅子が登場。画面に華が咲き美しさは言うまでもないが、30年経って高倉健も渡瀬恒彦も夏目雅子も残された映像だけの人になってしまったね。

重