青春の構図

劇場公開日:

解説

三人の女子大生が、スポーツに、恋に、ライバル意識を燃やしながら少女から大人へと成長していく様を描いた青春映画。原作は曽野綾子の同名小説。脚本は「はだしの青春」の石森史郎、監督は脚本も執筆している「スプーン一杯の幸せ」の広瀬襄、撮影は「夜霧の訪問者」の小杉正雄がそれぞれ担当。

1976年製作/88分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1976年3月13日

ストーリー

明昭大学二年の谷口美穂と浅井洋子は、かつて高校時代のバスケット部でチームメイトであった吉川ケイが、現在も女子体育大のバスケットの女王として大活躍なのに刺激され、キャプテンの美穂をモデルにしてポスターを作って部員の大募集を行った。集ったのはチャーミングな美穂に惹かれた“心情私設応援部員”の男子学生が圧倒的に多かったが、何とか定員に達し、坂口監督を中心に特訓が始まり、マネージャーの洋子も急に忙しくなった。しかし、美穂には、急死した父の後を継いだガソリンスタンドの社長としての仕事があった。本来なら兄の守夫が継ぐはずなのだが、獣医を目指している守夫は動物以外には関心を示さない。洋子はそんな守夫の純粋さに好意を寄せていた。一方、美穂は同学年で、毎日純白のスポーツカーで通学し、学問もスポーツも万能な堀亘に淡い恋心を抱いていたが、彼の行動は謎に包まれていた。そんなある日、美穂の店の真前に新しいガソリンスタンドが建設されることになり、美穂たちは深刻になった。明昭大バスケット部は、新潟へスキーに出かけた。そして、そこで美穂は堀に会った。だが、堀はなぜか冷たい態度をとるのだった。美穂が白銀のスロープにシュプールを描いて滑降していた時、雑木林の中にケイが倒れているのを発見した。ケイの命はとりとめた。彼女の父・吉川も、堀も駈けつけた。実業家の吉川は、堀を見込んでケイと結婚させようとしており、彼女も堀を愛しているのだが、ままならず、堀の愛を確かめるべく狂言自殺を仕組んだのだった。やがて、ガソリンスタンドの建設が始まり、美穂たちは抗議に行くが、経営者は吉川で、支配人が堀であると知って一同驚く。しかし、美穂は、吉川、堀たちの挑戦を受けて立つ、と啖呵を切った。そんな美穂の生き方に「金がすべてを支配する」という自分の人生哲学を恥じた堀は、吉川の説得を振り切り、南米に行く決心をした。そして、自分の過去を美穂に打ち明けた。父は競馬の予想屋であること、母はボロアパートで一人暮ししていること、卑怯なやり方で吉川に近づき、ケイと愛のない結婚をしようとしたことなどを……。大学対抗バスケット選手権大会。明昭大対女子体育大の試合が行なわれていた。その上空を、堀を乗せたジェット機が南へ向って飛んで行った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.51970年代を沢山感じる 観てて懐かしい

2020年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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KEO

4.5早乙女愛さんと、岡田奈々さんの一番な可憐な姿が映像に残された青春映画の傑作

2011年9月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

萌える

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