劇場公開日 2005年6月18日

「推理物というより人間ドラマ」砂の器 いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5推理物というより人間ドラマ

2015年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

松本清張の推理小説が原作だが、
非現実的な捜査手法や知性に欠けた証拠隠滅方法など、
つっこみどころ満載。

といっても、映画の肝はそこではなく、
原作で端折られている部分だと思う。

旅行や放浪で日本各地の農村を巡るのだけど、
地域性を明確に描き分けた稀な風景描写で、とにかく美しい。
荘厳なテーマ曲と相まって深く突き刺さる。

そして、当時の社会問題を下敷きにしたシリアスなストーリーと、
犯人を中心とした人間ドラマが…。そして加藤嘉が…。

独創的な構成の中で
飛び抜けた映像、曲、話、演技が全て揃って表現されている日本映画の傑作。
万人受けはしないかもしれないけど誰かの一番になる作品

もりり
りなさんのコメント
2020年6月4日

なた

りな