寛美の三等社員
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解説

「ひとり寝」の山根優一郎の脚本を「新・二等兵物語 めでたく凱旋の巻」の酒井欣也が監督した、寛美のサラリーマンもの。撮影は「雲がちぎれる時」の竹野治夫。

ストーリー

四国徳島の大興行師忠治親分の息子、鳴門太郎は、五歳で母と生き別れ十二歳で父と死別、その後乾分の常吉に育てられ、今では羽衣紡績大阪支社に勤めていた。太郎は沢村部長に可愛がられ、小林三平とその妹道子という良き友があった。多角経営を目指す会社は、大阪の南にサービスセンター建設を計画するが、商買仇のセントラル紡績でも同じ計画があり、大キャバレー“ムーラン・ルージュ”の買収をめぐって争奮戦が展開された。“ムーラン”の経営者古川信子は、女手一つで事業を成功させた夜の女王で、トヨ子という美しい娘があり、その娘を市会議員成瀬の息子健一と結婚させようとしていた。セントラル紡績の顧問が成瀬とあって、セントラルの宇野、藤田は断然有利であった、ために、太郎はいつも後手後手と廼わり、買収はセントラルに決まりかかっていた。ちょうどそんな時、太郎の育ての親常吉が、五年の刑期を終えて出所して来た。常吉はそこで太郎のションボリした姿から、仕事の話を聞き出し、買収の件は俺にまかしとけと大見得を切った。翌日、常吉は太郎を引っぱって信子を訪ねた。常吉は信子の顔をみたとたんに逃げ出した。信子は太郎が五歳の時に生き別れになった母だというのである。太郎は買約の契約もそっちのけで、信子が母であることを確かめようと信子を一人で訪ねた。これを知ってあわてた藤田と宇野は信子に、太郎の話はウソで、信子の財産を狙ってのインチキ話だと中傷したため、太郎と信子の間はメチャクチャになってしまった。その話を聞いたトヨ子と健一はそのことの調査にのりだした。結果、太郎は信子の本当の子供であり、二人の結婚が取引きの道具に使われていることを知った、一方、太郎は九州支社に転勤を命じられた。その出発の日、信子が太郎をたずねて会社にやって来て今までの不明をわび、ムーランを太郎にくれるのだった。かくて、羽衣紡績の逆転勝ちとなった。太郎を見送る大阪駅には、信子、道子の明かるい顔があった。...

スタッフ

監督
脚本
山根優一郎
製作
小角恒雄
撮影
竹野治夫
美術
桑野春英
音楽
鏑木創
録音
三輪三郎
照明
仙波正巳
編集
太田和夫
スチル
田中辰造

キャスト

作品データ

製作年 1961年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 72分

提供:株式会社キネマ旬報社

DVD・ブルーレイ

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