劇場公開日 1951年6月22日

お遊さまのレビュー・感想・評価

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3.0原作谷崎潤一郎、主演田中絹代の淑やかな文芸映画

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作が谷崎潤一郎という事で期待したが、文芸映画の淑やかな映像世界に特に感じるものが無く観終えてしまった。これまでの戦後作品の主演を全て任せてきた田中絹代の美しさに応えた溝口監督の個人的創作も想像してしまう。それが成功したとは思われない。上流階級の婦人を描くことが溝口監督の本流ではないとは言い切れない。前作「雪夫人絵図」のような分かり易い情緒的表現がなく、あくまで上品な映画として終始している。自分の鑑賞眼の限界を痛感する。

  1978年 7月14日  フィルムセンター

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Gustav