「行き先を定めぬのが旅というもの。」男はつらいよ 寅次郎の縁談 syu32さんの映画レビュー(感想・評価)
行き先を定めぬのが旅というもの。
「男はつらいよ」シリーズ第46作。
Huluで「HDリマスター版」を鑑賞。
就活中の満男。目下30連敗中…。今日も最終面接を受けた会社から不採用の電話が…。何もかも嫌になって自暴自棄になってしまい博と大喧嘩の末、旅に出てしまいました。やることが段々と寅さんじみて来ましたなぁ…(笑)
その寅さんと言えば、柴又に戻って来て早々満男のことをさくらと博から相談され、「俺に任せとけ」とばかりに安請け合い(笑) タイミング良く満男から届いた小包の荷札を手掛かりに、香川県の琴島に向かうのでした。
当地で満男はせっせと島の住人のお手伝い。すっかり陽に焼けてちょっとは逞しくなった?(笑) 島の診療所の看護婦・亜矢ちゃんといい仲に…。手編みのセーターを貰い、そしてキスまで…。おい、泉ちゃん忘れてないか!?(笑)
満男を連れ戻しに行った寅さんは、久し振りに恋に落ちました。その相手・葉子も寅さんに好意を抱いている様子で…。満男のコーチは置いといて、自らの恋に奮闘するものの、結果はやっぱり…身を引いてしまいましたとさ…。
満男も一緒に東京に帰ることになりました。亜矢ちゃんとの短い恋もここに幕を閉じました…。見送りのシーンが何とも切なかったです…。「男たるもの、引き際が肝心よ」―我らが恋愛マイスター、車寅次郎氏の談です(笑)
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寅さんが琴島にいる頃、大雨が降る柴又で、くるまやの前を横切った釣り人姿のその男…浜ちゃんじゃないか! まさかの登場に驚きました。松竹喜劇映画ユニバース?(笑)
御前様の娘・冬子が「奮闘篇」以来の再登場! さくらとの会話の中で、御前様はまだ存命という設定が明かされました。自宅の縁側で寅さんのことを心配し、「困ったぁ、困った」と呟いてらっしゃるのでしょうか…?
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琴島で寅さんが階段を上るシーンがありましたが、とても辛そうに見えました。座っている場面も多かったですし、いよいよ別れのときが近付いているんだなと実感させられました。いよいよ、後2作を残すのみ…。