怪異談 生きてゐる小平次のレビュー・感想・評価
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仮名手本忠臣蔵
近松門左衛門を目指す太九郎と団十郎を目指す小平次。そして太九郎の妻との三人しか登場人物がいない。しかも幼馴染で仲の良い三人組の旅芸人一座。「おちかさんを俺にくれ」となかなか切り出せない小平次は芝居遊びをしながらだとハッキリ言えそうなのに、太久と釣りに行った時にボソボソとしゃべるだけだった。ついに、そのボヤキに耐えられず、頭にきた太久が釣り舟の上から突き落とした。てっきり死んだと思っていたが、家に帰ると小平次が生きてやってきたのだ。
舞台劇でもやれそうなくらいセットの中が中心だったけど、旅の途中、古い廃屋の前で遊んでいた「仮名手本忠臣蔵」のシーンがよかった。幽霊になってからは、怖さを強調せずに淡々と、ぶつぶつと語るだけなのが面白くなかった。
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幼馴染みの三角関係のもつれ
・殺しても殺しても目の前に現れる旅役者の小平次
・太九郎とおちかの逃避行で男の株がどんどん下がり続けるのが面白い
・おちかの裸体が艶かしい
・ラストは男二人が相討ちで横たわるなか、おちかがひとり河原で佇むショットで幕
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