「「だってオレたち、リターンズだもんね」」あぶない刑事リターンズ　syu32さんの映画レビュー（感想・評価）

　「あぶない刑事」劇場版シリーズ第4作。

　「劇場版 あぶない刑事 全事件簿DVDマガジン」の付録DVDで鑑賞。

　前作でタカとユージの長年の宿敵“銀星会”が壊滅したので、新たに設定された敵役は当時の世相を反映したのであろうカルト教団“ブレーメン”。
　“ブレーメン”が企む日本壊滅計画を阻止するため、命懸けの死闘を繰り広げました。より洗練された溢れ出すジョークと、いつも以上にたくさんの銃弾と共に…(笑)

　久々の登場となってもふたりのカッコ良さは全く変化無し！　変わらないどころかレベルアップしていました！　ふたりを取り巻くユニークなキャラたちも言わずもがなの魅力を放っていて…いやぁ、最高かよ！
　タカの使用拳銃が“コルトガバメント・タカカスタム”に変わりました。でもお馴染みの撃ち方のスタイルは健在。バイクに乗っての手放しショットガン射撃ももちろん披露！
　ユージも変わらぬ自慢の瞬足で、挿入歌「RUNNING SHOT」と共に華麗なステップを踏んでテロ組織を追い詰めていきました。ピョンピョン跳び跳ねるような華麗なアクションが炸裂して感無量(笑)
　後輩ができてはしゃぐもののやっぱり“トロい動物”のまんまの透や、すっかりコスプレ変人キャラになってしまった薫ちゃんは相変わらずでした(笑)

　残念ながら交代したキャラクターも…。
　前作公開後鬼籍に入られた近藤課長役の中条静夫に変わって、小林稔侍演じる深町が捜査課課長に就任しました。
　深町課長は近藤課長と違って、初めの内はタカとユージの独断専行を決して良しとせず、いつか県警に返り咲こうと上層部の顔色ばかり窺っていました。
　しかし、“ブレーメン”の度重なる凶行とふたりの暴走から自暴自棄になり吹っ切れ、電話の受話器を掴んだまま(笑)、タカとユージにマシンガンなどの武器を提供してくれました。やるじゃん課長！(笑)
　シリーズのお約束となった近藤課長の名台詞「大馬鹿者！」は、ユージのモノマネに中条静夫の声が被せられて聴くことができるというのが嬉しい限り。エンドロールにもメッセージがあって、ホロリとしてしまいました。

　本作の特筆すべき点は、シリーズ史上最強にコミカルで「ありえねー！」感満載のクライマックスでしょう！(笑)
　“ブレーメン”はロシアから巡航ミサイルを秘密裏に国内に持ち込み、原発を攻撃しようとしていたのだからさぁ大変！
　発射されてしまったミサイルの軌道を変えるため、タカがチョベリグな(笑)活躍を見せてくれましたが、軌道修正されたミサイルの向かう先はなんと港署!?
　ミサイルが港署の中を通過して行くシーンは腹を抱えて笑ってしまうほどの面白さ！　本作一番の注目ポイント！(笑)　是非とも観て欲しい名場面でございます！(笑)