劇場公開日 2007年11月3日

「何から突っ込んだら良いか解らない」恋空 サウスポーさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5何から突っ込んだら良いか解らない

2018年3月22日
スマートフォンから投稿

寝られる

自分はこの作品には元々興味は無いし観ないつもりでしたが、あるきっかけで観る機会があったので「観てないのに文句言うのもみっともないからとりあえず観るか」と思い、観てみました。

ダメだろうなとは思ってたのですが、想像以上でした。

突っ込みどころが有りすぎて何から突っ込んだら良いのかが解らないですが、とりあえず思ったことを言います。

まず二人の出会い方です。
三浦春馬の友達が突然ナンパしたのがきっかけで興味持つのはまだいいです。問題はその後の三浦春馬(以下男子)がとった行動。
新垣結衣(以下女子)の携帯を見つけて、自分のメアドを勝手に登録した挙げ句に自分以外のメアドを全部消すんです。それからその夜にいきなり電話してきて、女子が誰かと聞くと、「誰でしょう?」です。不審者か(笑)
しかもそのあと何故か、女子の方も電話のやり取りをし始めて、この女子も馬鹿だなとも思いました。

次におかしいのが、女子が襲われた時のシーンです。
襲われて気絶した女子の姿を何故か綺麗に描いてるんですよ(笑)
しかもそのあとに男子が駆けつけるのですが、何でここが解ったの?と聞かれたら、「愛の力だ」とか言うんですよ。もう空いた口が塞がりません。
しかもその後の対応も酷いです。
男集団に襲われたにも関わらず、指示した犯人を絞めるだけです。女子のメンタルの強さにも寄りますが、この女子のキャラ的にメンタルはあまり強く無さそうに感じます。
あまり言いたくはありませんが、上記のシーンは立派な性犯罪です。それなのに警察にも突き出さしもしない。そして、妊娠はしてなかったというだけで終了です。
この重い展開をここまで雑にして感動のネタにだけさせるというのには正直怒りを感じました。

唯一良いと思ったところは最後の三浦春馬が死ぬシーンで高校時代の二人で撮った写メの下りです。それくらいですね。
妊娠の下りも雑で、病気で別れてから再会するまで下りも微妙で、他に誉めどころが全く無いです。

男子が死ぬシーンで感動的な演出もしてましたが、正直このキャラに好感を持てなかったので全く悲しくもなりませんでした。

物事を深く考えない人は観れるとは思いますが、自分には何でこの作品があんなに社会現象にまでなったのかが解りません。

サウスポー