劇場公開日 2014年5月10日

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「可愛いだけじゃなくて良かった」ひなぎく てけと2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0可愛いだけじゃなくて良かった

2021年3月28日
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1966年の映画。こっちはまだ見てないけど市民ケーンと同じ年公開らしい。なんだかジュリマリのMVとか思い出す。この時代に既にこの感覚の映像があったなんてすごいな〜と鑑賞。

で、見た結果そのあと検索して当時の社会情勢を一通り確認してから見た方が映画のバックボーンが分かって面白いと思いました。
冷戦真っ只中資本主義国と社会主義国の境にあった社会主義国のチェコスロバキアで1968年の「プラハの春」の直前に作られたってのが大事で、その後ワルシャワ条約機構で軍事介入される1969年からこの作品の監督は長期で活動停止になってる。

ひなぎくはチェコの花言葉では貞淑って意味らしいよ。
マリエ2人とも少しも貞淑じゃなくて良い感じでした。貞淑を頭にのせて自由奔放に振る舞うってのは意味ありげで皮肉。

最後のオチを見るとプラハの春後に作られたのかと思ったけど、その前の民主化運動の盛り上がりの中で出てきた作品みたいですね。当時の映画は国家予算で作られてたっていうから、これが支持されていたってのは政権への国民不満がめちゃくちゃ高まっててガス抜きとして放映が許される状況だったのかもね。

2人のマリエの奔放な熱量で民主化への期待みたいなものも感じるし、社会的メッセージを当時の人たちがどう受け取っていたのか想像すると中々面白く調べるのも楽しい。あと、可愛いには力があるね、可愛いからこそ見て面白いし良かったなって思います。

てけと2