劇場公開日 2007年7月28日

天然コケッコーのレビュー・感想・評価

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4.0田舎の「空気」

2008年3月26日

幸せ

最初に断っておくと。私の田舎に対する思いは、望郷の念に近いものがあって、今でもできれば生まれ故郷である片田舎に戻りたい、という願いがあったりする。

そんな私がこの映画を観てまず思ったのは、田舎の「空気」をよくここまで綺麗に見せたものだという感嘆の思い。そして、その空気に違和感なく溶け込んだキャスティングの妙。特に主演の夏帆ちゃん。まだ原作をほとんど読んだことないんですけど、たぶんこれ以上の人選はなかったんでない?というくらい雰囲気だしてました。ラストの、黒板に対するキスシーンなんかは鳥肌が立つほど素晴らしかったです。去年見た映画の中でも屈指の名場面じゃないかなぁ。

ストーリーにそんな起伏があるわけじゃないのに、2時間があっという間だったという点も白眉。これは監督が意図的に演出してたと思われる間の取り方が巧かったというのもあるんだろうけど、田舎に抱く個人的な思い入れの問題も大きかったんだろうな…。

実際の田舎がこんなにも美しく感じるか、というは別問題ですが、こういう映画は心が疲れ気味の時にのんびりみるといい清涼剤になりそうですね。心が荒み気味なのを自覚している方なんかには強くご鑑賞をお勧めしますw

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shaw

4.5なんだか心地良いのです

2007年8月24日

楽しい

幸せ

萌える

人気少女漫画家のくらもちふさこさんのマンガが原作です。
田舎で暮らす少女の中学2年生から卒業までを描いた作品です。
そんな田舎に、イケメンさんの男の子が転校してきたところから、お話は始まります。
小中学生合わせて、生徒数は6人の分校での日常を描いて行きます。
田舎道を歩いての海水浴、夏祭り、バレンタインデー、修学旅行、そんないくつかの出来事に恋愛を絡めて進んで行きます。
特別な事が起こる訳でもなく、田舎の日常を淡々と描くだけの作品です。
全体を通して流れる雰囲気が、とても心地よい気分にさせてくれます。
島根の方言が、とても可愛らしく感じます。
特に主役の夏帆が喋る方言が、とても可愛いのです。
とても心の癒される映画ですね。
感動で涙する訳でもなく、大笑いする訳でもなく、ハラハラドキドキする訳でもありません。
ただ何となく心地いい映画です。

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フリーダ

4.5夏帆は果報者

2007年8月8日

楽しい

幸せ

萌える

夏帆がいい。それにつきると言ってしまっては乱暴かもしれないけど、それだけいい。ここの特集で山下監督のインタビューにも書かれていますが、お下げ髪が似合って、田舎くささが出ていて。きっと夏帆がこの役を出来たのは、ちょうど今だけだったでしょう。そんなベストな時期に、初めての主演作でこのような作品にめぐり合えるとは、果報者ですね。田舎の自然の風景も、とても心地よかった。ゆったりしたリズムだけど、眠くなるわけでもなし、夏にちょうどいい、癒しの時間。この時間がずっと続けばいいのに……と思える作品でした。

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α