劇場公開日 2007年3月24日

「期待を裏切らない」ブラックブック 明烏さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5期待を裏切らない

2017年10月9日
iPhoneアプリから投稿

さすがバーホーベン監督。期待を裏切りません。
エロも汚物もしっかり撮るからこそ、ともすればガチガチのシリアス路線に走ってしまいがちなこの手の作品もリアリティ溢れるエンタメ作品になっています。
よくあるナチ物と違うのはナチスドイツだけを悪として描かず、それの周囲で至福を肥さんとした他国民も同列で描いたところ。
「どや!人間ってこんな汚い部分があるんやで!」ってメッセージや、善悪は立ち位置で簡単に入れ替わるという痛烈な風刺を入れつつ結果説教臭くないエンタメ映画にしてしまうという、絶妙なバランス感覚は本当に大好きなセンスです。

gugi