劇場公開日 1997年2月8日

「黒澤明監督作『用心棒』のリメイクだが…」ラストマン・スタンディング たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5黒澤明監督作『用心棒』のリメイクだが…

2023年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

あの黒澤明監督の『用心棒』をウォルター・ヒル監督がリメイクした作品だが、「とある場所で2組のワル集団が対立抗争しているところに、凄腕の用心棒が現れて活躍する話」という設定はオリジナル映画どおり。
ただ、ここまで「オリジナルと乖離した雰囲気」となると比べても仕方ない(笑)

ある男が車で移動している。二股の道どちらを行くか決めるのに瓶を投げて瓶の方向に進む。……冒頭のここでは一瞬「オッ!」と思う。
禁酒法の西部の町に、一人の凄腕ガンマン(ブルース・ウィリス)がやって来た。彼は「この町ではドイルとストロッジというワル同士が諍いをしている」と聞いて、両方から金をせしめるべく自分を売り込む。そして……という流れ。

ブルース・ウィリスのライバル役としてクリストファー・ウォーケンが出演しているが、ウォーケンが凄腕に見えないのが残念(^^;

全体的に細部はオリジナル踏襲だが、決定的に異なるのはブルース・ウィリス演じた「用心棒」が三船敏郎演じた用心棒と全く違うキャラクターで、ストイックさが皆無。
女とキスまで…(笑)
このキャラクター違いの影響は大きく、映画の雰囲気がガラリと変わった要因だと思える。

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たいちぃ