劇場公開日 1955年4月7日

「ボガート&バコールの魅力を堪能すべし!」三つ数えろ arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ボガート&バコールの魅力を堪能すべし!

2013年10月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

『脱出』(ローレン・バコールのデビュー作)で共演して結婚したH・ボガートとL・バコールのカップルが素敵過ぎて、ストーリーの分かりにくさや回収されずに終わった伏線(運転手の死は自己だったのか?それとも殺されたのか?だとしたら、誰に?)なんかはさほど気にならない。とは言え、観終わって「んっ?」となって思わず最初から観直したくなるのも事実。これは脚本の問題というよりも、チャンドラーの原作がそういうものだったのかもしれない(確か原作『大いなる眠り』も読んでいるはずだが、まったく覚えてない!)。脚本には、ノーベル賞作家W・フォークナーや後にR・アルトマンの『ロング・グッドバイ』を手掛けることになるL・ブラケットも参加しているのが、興味深い。

とにかく、ボガート&バコールというカップルの魅力を堪能すべき作品。

『脱出』にバコールを起用するよう彼女を推薦したのは、当時のボガート夫人だったそうだが、まさか夫を取られることになるとは思わなかっただろうな。

arakazu