劇場公開日 1989年10月7日

「どこのカテドラルかしら?」ブラック・レイン よしたださんの映画レビュー(感想・評価)

2.0どこのカテドラルかしら?

2015年9月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

これはリドリー・スコット監督自身による「ブレード・ランナー」の大阪版。はみ出し者の刑事が凶悪な犯罪者を追い詰めるところと、オリエンタルな雰囲気満点の都市が舞台。
ヤン・デ・ボンの撮影によるオートバイのアクションなど、次から次へと観客を飽きさせない映像のオンパレードである。バブル期の大阪ミナミも、今となっては懐かしさすら感じるが、エネルギッシュかつ猥雑で興味深い。
それにしてもあの阪急百貨店をどこかのカテドラルかと錯覚させるとは、なかなか日本人には出来ない芸当だ。もちろん、大阪の地理を肌身で理解している観客からすると、梅田の阪急百貨店で襲われたマイケル・ダグラスが次の瞬間には心斎橋にいるというのは飲み込み難いロケーションであろう。
しかし、別に気にすることはない。スコットは大阪を描きたかったのではない。「ブレード・ランナー」で表現した様々な匂いの漂う近未来都市と同様な舞台として、たまたま大阪を選んだということなのだから。

佐分 利信
トミーさんのコメント
2023年11月29日

うどんも出て来ましたしね。その前にそばを食ってる高倉健に、アンディ・ガルシア「ヌードル?」ちょっと可笑しい。

トミー