「わいせつでなぜ悪い」愛のコリーダ みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
わいせつでなぜ悪い
大島渚監督が陰部丸見えのポルノ映画を撮っただけで、男女の性愛を芸術的に描いているわけではない。
藤竜也と松田英子のハードコアなアヘアヘばかり見せられて、しまいにゃ気分が悪くなってくる。また、しばらくゆで卵を食べられなくなるかもしれない。
だが、日中戦争の戦火が次第に忍び寄って来る殺伐とした時代に、性の快楽に身を堕とし、やがては好きになった男を独占したい一心から、その男の局所を陰のうもろとも切断してしまう阿部定の情念には圧倒される思いである。
愛にもいろんなカタチがあるんだね。
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