「あえてコメディにしたセンスに感服」博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あえてコメディにしたセンスに感服

2013年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

怖い

興奮

タイトルからして異質である
直訳以外を認めなかったスタンリーキューブリックを逆手に取ったタイトルだ
こんなぶっ飛んでいてかっこいいタイトルはなかなか無い

冷戦中、妄想にとりつかれた前線基地司令の暴走から起きるコメディ

モノクロ映画であるが、白黒であるがゆえに雰囲気が感じられてよい
冷戦という陰鬱とした時代において核戦争を扱った作品は多々あるけれど
この作品は「そんなことが起きうるわけがない」と明言していることもあり
核戦争なんてコメディ映画の中だけで起きる話だ、と言っているのだ

あえて悪を演じることですべてを冗談にしようとした同じ冷戦を舞台にした「ウォッチメン」のコメディアンの思想はこの作品からのインスパイアを受けたのだろうか。
本作はあえてコメディ映画とすることですべてを冗談にしようとしている。

作中出てくるアイディアや、当時の通信設備、独特の緊張感
素晴らしい作品、皮肉やセリフのセンスは流石だ
キャラクターも恐ろしく立っていて、昔の映画とは思えないセンス

傑作である。

tabletap