「宝物の作品がまた一つ」ニュー・シネマ・パラダイス 3時間完全オリジナル版 kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0宝物の作品がまた一つ

2014年12月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

久しぶりに感動の涙にくれました。
たくさんの愛が溢れている
父と息子(のような)愛は 人生の楽しみ、何が大切なのか道標を指してくれた。
母の愛は ランプの灯り、心のまなこで見つめ続けていてくれる、いつでも帰る場所があることを照らしてくれた。
男と女のその愛は 苦境に立ち向かうばかりではなく、受け入れ待つことの意義、流れる時の中の不変を信じさせてくれた。

それから
映画という愛してやまないたくさんの作品はそれを作る人、見せる人、観客のハートが木霊し合い様々な感情を享受できる尽きることのない愛が詰まっているのだということを再認識させてくれた。

大好きなシーンは数え切れない程に。
映画館を締め出された人達に外壁をスクリーン代わりに映像を映し出した見事な場面。
トトが生まれた街を出て行く時のアルフレードのかけた言葉。
トトとエレナの30年以上の想いが一夜の夢の中で確認されたシーン。
そして、最後のあの繋ぎ合わせたフィルム、粋な贈り物(アルフレードは幼少のトトとの約束を守ってくれていた笑)言葉を失う程の感動に。

アルフレードとトト
トトとエレナ のストーリー軸の太い柱の周り、多くの人を交えた細やかな人達とその演出はこの先観るたびに発見できるという楽しみが待っていそうだ。

ありがとう。今、出会ってくれて。。
と言いたくなる珠玉の作品です。

追伸 忘れてならないのはモリコーネの美しい音楽♫ 作品に寄り添って涙をそそります。

sonje