劇場公開日 1962年1月1日

「【”本当に、良き刀は鞘に入っている・・。”謎の男、椿三十郎が、城代家老を救おうとした9人の若侍に示した、武士の矜持を描く作品。】」椿三十郎(1962) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”本当に、良き刀は鞘に入っている・・。”謎の男、椿三十郎が、城代家老を救おうとした9人の若侍に示した、武士の矜持を描く作品。】

2022年7月24日
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■森の中の社殿で、9人の若侍たちが密談していた。
 次席家老の汚職を城代家老・睦田に告げるも相手にされず、ただし大目付・菊井の賛同を得られたらしい。
 しかし、突如現れた浪人(三船敏郎)が「菊井こそが黒幕だ」と言う。
 案の定、菊井の手勢が社殿を取り囲み…。

◆感想

・原作の山本周五郎の短編をアレンジメントして、黒澤明監督が、見事な一品に仕立て挙げた作品。

・頼りない城代家老の、朗らかな奥方と娘の個性が光る。

・故、三船敏郎氏の飯の食い方が、格好良い。
ー ”粗にして、野だが、非ではない”という言葉を思い出す。-

・更に言えば、腰を据えた酒の飲み方が格好良い。
ー "俺は、酒を呑むと頭が冴えるんだ!”-

<ラストの三船と仲代達也の一瞬の一騎討ちは壮絶である。
 数々の黒澤監督の作品の中では、重さはないが見応える逸品である。>

NOBU
琥珀糖さんのコメント
2022年7月25日

黒澤明と三船敏郎は大好きです。
“飯の食い方“粗野に見えますけれど、男らしく魅力的ですね。
ありがとうございました。

琥珀糖