劇場公開日 2008年11月22日

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「アトラクション的作品」1408号室 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アトラクション的作品

2010年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

なぜこのようなルームが存在することになったのか、またどうやって鎮めるのかまったく解き明かされない。ただ、そういう不可思議な現象を引き起こす部屋があるというだけ。観る者は主人公と同じく、脱出不可能な部屋に閉じ込められ、同じ体験を味わう趣向だ。
わたくし、ホラーが大嫌いなのだが、この作品は気色悪さがない。何もかもが不条理な仕打ちに見えるが、主人公が内に秘める後ろめたさのような部分が怪奇現象を呼び起こす。物語の主軸はそこにある。
オカルト作家のマイク役ジョン・キューザックはごく普通の人物で好感が持てる。だが、ホテルの支配人役サミュエル・L・ジャクソンの方は、彼でなければならないという理由は見当たらない。
リメイク版「ポセイドン・アドベンチャー」(2005)のように、ある事件をリアルタイムで実体験できる、そんなアトラクション的作品だ。

マスター@だんだん