劇場公開日 2007年6月23日

「名曲プラス、アメリカンニューシネマ的演出。」アヒルと鴨のコインロッカー Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0名曲プラス、アメリカンニューシネマ的演出。

2013年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

なんといっても、この映画の主役はボブディランの「風に吹かれて」だと思います。

私も大好きな曲ですが、この曲とアメリカンニューシネマっぽい演出がとてもよく合っていて、印象に残ります。

この映画を見た人は、見終わった後、必ず「風に吹かれて」を口ずさんでいることと思います。

テーマとか、メッセージ的なものは特にないようです。

その分、少し不満ですが、名曲プラス、アメリカンニューシネマ的演出が、すごくいい雰囲気を出してました。

主人公の濱田岳さんが、実にいい演技をしていました。

大塚寧々さんの謎の美人ペットショップ店長も、よかったです。(前後しますが、後の「みなさん、さようなら」のコンビで興味深いです。)

小ネタもけっこう入っていましたが、あまり笑える映画ではありません。

謎が謎を呼び、何が本当なのか、最後にわかるという組立です。

この映画の場合、ネタバレは厳禁です。

題名の意味も、最後にわかります。

たとえるなら、内容的に、落語の謎かけ問答(漫才師のネズッチが、やっているもの)的な映画です。

かなりよかったので、名曲プラス、アメリカンニューシネマ的演出が、邦画の一つの流行になってくれるといいなと、少し思いました。

Push6700