「オプティマスプライム、トランスフォーム! 爆破と粉塵はベイの花💥💥💥」トランスフォーマー たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
オプティマスプライム、トランスフォーム! 爆破と粉塵はベイの花💥💥💥
地球外ロボット生命体”トランスフォーマー”たちの闘いを描いたロボットアクション映画『トランスフォーマー』シリーズの第1作。
父親から人生最初の自動車を買ってもらう事になった、普通の高校生サム。一目惚れした旧式のカマロを手に入れ意気揚々としていたのだが、ある時その車がひとりでに動き出し…。
監督/製作総指揮は『バッドボーイズ』シリーズや『アルマゲドン』のマイケル・ベイ。
主人公サム・ウィトウィッキーを演じるのは『アイ,ロボット』『コンスタンティン』のシャイア・ラブーフ。
カタールでトランスフォーマーに襲われた軍人の一人、ロバート・エップス軍曹を演じるのは『ワイルド・スピードX2』『フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い』のタイリース・ギブソン。
製作総指揮に名を連ねるのは『ジュラシック・パーク』シリーズや『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で知られる映画監督、巨匠スティーヴン・スピルバーグ。
第17回 MTVムービー・アワードにおいて作品賞を受賞!
1984年に誕生した変身ロボット玩具「トランスフォーマー」が原作。タカラトミーと米玩具会社ハズブロが業務提携したことにより生まれたシリーズなので、日本にも根強いファンが数多く存在する。
ウチにも車に変形するロボットおもちゃがあったなぁ…。あれってトランスフォーマーだったのかな?
自分が子供の頃、タカラのおもちゃといえば「ゾイド」が大人気だった。TVアニメもやってたしコロコロコミックで漫画も連載していたはず。
ゾイドの大人気に対し、トランスフォーマーは正直全く人気がなかった。という子供の頃は存在すら知らなかったように思う。コンボイとかメガトロンとかビーストウォーズのことを知ったのは随分後になってから。
膨大に作られているアニメシリーズも全く観たことがなく、少しも思い入れがない状態で本作を鑑賞。
いやぁ…色々な意味で凄い映画だったなぁ…。プロレスラーが食べるステーキみたいな、塩!胡椒!デカい肉!!それを焼く!!!みたいな、情緒のカケラもない豪快な作品でありました。
まず申し上げたいのはVFXのクオリティの高さ。
公開から15年も経っているというのに、映像的には全く古びておりません。むしろ現在公開されているほとんどの映画より、そのCGクオリティは上。
よくあんな意味のわからん構造のロボを、ガチャガチャと組み立てられますなぁ…。作った人天才なんじゃないか!?
車からロボットへの変形を映像として見せる。そんな無理難題をクリアしたどころか、想像の遥か上を行く映像体験を提供してくれました💮
テイストとしてはとってもライト。ほとんどティーン向けコメディ映画といった内容である。
バカバカしいギャグから下ネタまで、シリアスな場面にでもねじ込まれてくるコメディ要素。これを是と取るか非と取るかは人によるところだろうが、個人的には結構笑ってしまいましたっ😆
ただのモテたい高校生サム。あれよあれよという間にトランスフォーマーとの戦争の真っ只中に送り込まれてしまいます。終始描かれる彼のテンパリ具合はかなりファニー♪
本作を観て思ったけど、やっぱりシャイア・ラブーフは演技上手い。コメディアンとしての素質に満ち溢れてる。素行が問題視されがちなシャイア・ラブーフだが、才能は間違いなくあるんだからこれからは真面目に頑張ってほしい。
マジなのかネタなのかわからないシーンの多い本作。一番好きだったのは自ら銃を手に取り戦闘に加わる国防長官。さすが国防のプロだなぁ…。
ギャグやVFXは🙆♂️
ただ肝心のストーリーはというと…。
うん!よくわからん!全くもってよくわからん!!
というのも本作はとにかく画面の情報密度が異常。あっちで爆発こっちで爆発、粉塵砂塵まみれな上にトランスフォーマーはガチャガチャ変身するしシャイアラブーフは動き回るし…。
もう何が何やら意味不明なカオスっぷりに、途中から私の脳みそは理解するのを止めました。
よって、いつのまにやらサムチーム、軍人チーム、ハッカーチームが集結し、オートボットとディセプティコンのバトルに加担するという展開になっていた。
「人間に生きる価値などない!!」「自由は何よりも大切なものなのだ!」って、あれ?これそういう話だったの!?
まぁ脳みそがグジュグジュに溶けた状態でも、ストーリーの流れは理解できる。ただ、何故メガトロンに襲われることがわかっているのにも拘らず戦いの場を市街地に移したのか、何故キューブを欲しがっていたメガトロンがいざそれを手に入れたら死んじゃったのか、その辺のことは全くよくわからん。多分もう一回見直してもその辺のことはよくわからないままなんだと思う。
アメフト部の入部テストに落ちたサムが、最後は人類の命運をかけてランニングバックのようにキューブを運ぶ。
この描写が彼の成長を端的に表しているんだろうが、そもそもサムはこの一件に巻き込まれてしまっただけであり、別に主体的に行動した訳ではない。これ少年の成長譚とかそういう話なのか…?
とかね、色々思うところはあるんだけでもトランスフォーマーがガチャガチャ動いてて、それだけでもなんか満足感がありました。…まぁそれでも最後の20分くらいしかメガトロンが出ていないっつーのはどうなのよ、とは思ったけど。
ゲロを吐きそうになるほどの画面情報量。なるほどこれが風の便りに聞いた「ベイらしさ」というやつか。
爆破爆破爆破💥💥💥で景気の良い映画であり、異常なまでのテンションの高さにところどころ爆笑しながら観てはいたのだが、まぁ正直この1作だけでお腹いっぱい。
しかし、このシリーズは現状7作目まで作られている。そこまでついていけるのか、これは俺とベイの誇りを賭けた勝負だ!!