劇場公開日 1974年7月13日

「キラキラ道徳心丸だしの体制迎合映画だと思う。」セルピコ マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5キラキラ道徳心丸だしの体制迎合映画だと思う。

2024年4月2日
スマートフォンから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
マサシ
Gustavさんのコメント
2024年4月3日

マサシさんへ、
アル・パチーノは初期の1970年代の作品しか観ていません。「哀しみの街かど」「ゴットファザー」「スケアクロウ」「セルピコ」「ゴットファザーpartⅡ」「狼たちの午後」くらいで、その後の全盛期の演技は分からないですが、注目を浴び始めたときには既に完成された演技力で感心して観ていました。「スケアクロウ」と「狼たちの午後」の演技が好きです。少し遅れてロバート・デ・ニーロが現れると役柄が重なるのではと心配しましたが、順調にキャリアを重ねています。パチーノもデ・ニーロも演技派スターの実力者という、名実ともに素晴らしいアメリカ男優ですね。

Gustav
Gustavさんのコメント
2024年4月2日

マサシさん、コメントありがとうございます。
世界的に治安のよい日本から見ると、発展途上国は勿論どの先進国も犯罪率は異常と言わざるを得ません。人種の坩堝のニューヨークは、市長によって良くなったり悪くなったりと聞きますが、「セルピコ」の時代は警察の腐敗が重なり最悪の状況だったと想像します。そこでひとり正義を貫くのは相当な覚悟と信念が必要です。
シドニー・ルメットは、映画監督というより演出家のイメージが強く、実際テレビ演出家の前は俳優をしていて、映画監督になっても役者指導が主力の演出家だったのではないかと思われます。映画的な広がりや映像美は感じません。それでもヘンリー・フォンダの「十二人の怒れる男」は傑作ですし、ロッド・スタイガーの「質屋」、パチーノの「狼たちの午後」、ポール・ニューマンの「評決」と良い作品があります。正義感のある生真面目な映画人の印象が強く、映画的な遊びやゆとりに欠けるところはあるかも知れませんね。

Gustav