劇場公開日 2006年4月22日

ぼくを葬(おく)るのレビュー・感想・評価

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4.5観たかった度△鑑賞後の満足度◎ Ce sentiment est difficile à mettre en mots.

2023年6月19日
Androidアプリから投稿

①観終わった後に訪れるしみじみとした感動の正体を、何に対して感動したのか、どこから感動が訪れたのか、今の僕には語る言葉がない。
②祖母が語る“夫が死んだ時私も死にたかった。子供の顔を見ると夫を思い出して堪えられなかった。だから子供を捨て家を捨て愛人のところへ行ったの。そうしないと生きられなかったから。ひどい女だと非難された。でも私は後悔はしていない。”
ジャンヌ・モローが言うと凄い説得力。存在感が半端ない。
フランソワ・オゾンはやはりキャスティングが絶妙。

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もーさん

3.5シンプル。それゆえに伝わる悲しみ

2010年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

『まぼろし』に続くフランソワ・オゾンの“死にまつわる3部作”の第2作。『まぼろし』では“愛する人の死”を描いたオゾンが、今回は“自分自身の死”を描いた。そのためか、女性主人公が多いオゾン作品にあって、今回は監督とほぼ同年代の男性主人公。ついでに言うともちろんゲイ(笑)

死を宣告された男がそのことを内に秘め、愛する人たちと自分なりの別れを告げていく。物語はいたってシンプル。それゆえに悲しみが非常に分かりやすく伝わってくる。『まぼろし』よりもはっきりと死がそこに横たわってる。泣き叫んだりはせず、主人公が時折見せるわずかな涙や悲しい表情が胸にくる。

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