プロフェシー : 新作映画評論

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プロフェシー

プロフェシー

11月上旬、渋谷東急ほか全国松竹・東急系にてロードショー

理解不能な怪現象を描くペリントン監督の演出が秀逸

画像

心霊や超能力、UFOといった超自然現象は、科学では説明がつかずとも、感情的には受け入れられる。が、「プロフェシー」が描く奇怪な事象はまったく理解できない。66年11月から約1年にわたり、アメリカの田舎町でモスマン(蛾男)と呼ばれた怪物が出現した。この実際に起きた事件をもとに、映画は、理解不能な現象を観る者に体感させる。緊張を強いる斬新な映像とリチャード・ギアらの熱演で、かつてない混乱と恐怖に包まれるのだ。

モスマンの姿を見せないペリントン監督の演出が秀逸。与えられる情報は、赤い目と翼を持つという目撃談と、天使や悪魔、妖精ともつかぬ姿を描いた目撃スケッチのみ。MTV出身の監督は、目や翼を連想させる映像をいたるところに潜ませ、不気味なノイズとともに何者かの存在を潜在意識に刷り込んでいく。その上で災厄に関する予言を主人公らに与え、古代から語りつがれてきた予言者の存在を解体していく。そして、未来の惨事を知ってしまった者たちの苦悩を浮き彫りにする。

しかし、謎にはいっさい答えない。大きな橋が落ちる壮絶な事故を生々しく体験させて突き放す。人間がいかに小さな存在であるかを、身をもって思い知らされるのだ。

(山口直樹)

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ABOUT THE MOVIE

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  • ワシントンポスト紙の記者クラインは、妻が「あれを見た?」という謎の言葉を残して事故死したことから、妻の見たものの正体を調査していき、驚きべき事実に直面する。 原作はジョン・A・キールの「プロフェシー」(ソニー・マガジンズ刊)。監督はMTV出身、「インディアナ・ポリスの青春」「隣人は静かに笑う」のマーク・ペリントン。「真実の行方」でギアの元恋人を演じたローラ・リネイが調査に協力する巡査部長役で再共演。
  • 原題:
    The Mothman Prophecies
    監督:
    マーク・ペリントン
    脚本:
    リチャード・ヘイテム
    出演:
    リチャード・ギア、ローラ・リネイ、ウィル・パットン
    製作国:
    2002年アメリカ映画
    上映時間:
    1時間58分
    配給:
    ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • オフィシャルサイト

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