劇場公開日 2003年5月24日

「硬派な社会派ドラマ」NARC ナーク odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0硬派な社会派ドラマ

2019年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 NARCとは麻薬捜査官のスラング。二人の麻薬潜入捜査官、マイクとテリス、マイクの相棒だったオーク警部補の三人刑事が登場する。もっともマイクは最初から死んでいる、彼の殺害事件を巡り似た者同士のはみだしデカ、テリスとオークが組んで捜査にあたることになる。足取り捜査で出てくるのは売人レベルの雑魚ばかり、社会のクズのような連中と暴力捜査の描写に壁癖とさせられる。対照的に家庭では愛妻や幼子が描かれる。事件の謎解きというミステリーものではあるが真相の落とし方から考えると、麻取りと言う綺麗ごとでは済まない命がけの職業の人間的側面、過酷さを描くことがテーマなのだろう。トムクルーズが肩入れしたというので観てみたが日米の社会環境の差もあり感情移入しにくい硬派な社会派ドラマという感想に留まった。

odeonza