劇場公開日 2001年11月3日

「永遠に解けない多くの謎」メメント SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0永遠に解けない多くの謎

2011年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、DVD/BD

悲しい

知的

難しい

この作品を初めて観終わったとのの衝撃は今も覚えています。もう“なんじゃこりゃ~”状態です。クリストファー ノーランが「ダークナイト」や「インセプション」を製作する以前の作品で監督としては2作目にあたる本作。最高の作品を作ったと思います。「インセプション」と違いもうこの謎は誰にも解けないようにできています。しかし、「インセプション」を観終わったときすぐに本作と比べてしまい改めて本作の素晴しさに気づくことができました。ノーラン監督は本当に素晴しい監督です。

妻が死んでしまったレナードは10分程度しか記憶が持たない障害を抱えてしまったそのため妻が死んだことを最後に新たな記憶を作り出すことができずにいた。そのため体中にタトゥーを刻み行った先をメモしたりや重要な人物をポラロイド写真に収めたりしながら妻を誰が殺したのかを探していたそして、冒頭にその犯人を探し出したと思ったのだが・・・。

注目は主演のレナード演じるガイ ピアース、謎の女ナタリーを演じるキャリー アン モスそして、謎の男テディを演じるジョー パントリアーノの演技とクリストファー ノーラン監督の独特の映像スタイルです。もうすでに多くの人がわかってのとおり、この作品はモノクロ部分が先の展開を映し出していてカラーの部分は以前に起きた出来事を映し出しています。しかし、この作品を観ていない方は安心してください。それがこの物語のオチではありません。ジョンGの存在やレナードとサミー ジェンキズは同一人物なのか?それからあのドッドという男は何だったのか等多くの謎をあえて明らかにしないまま本作が終わっています。これだけのものを作ったのは原作「メメント モリ」やノーラン監督の実力だと思います。

いずれにしてもこれは傑作です。多くの人に観てもらいたいそんな作品です。

SAOSHIーTONY