劇場公開日 1997年5月10日

「暗いけど幸せなんだね...ふたりは」失楽園 ひろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5暗いけど幸せなんだね...ふたりは

2015年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

個人的な倫理観直感感覚で言うと所謂不倫はあんまり理解できない。
だけど不倫は恐らく麻薬と一緒で、人に快楽を与えるが故に禁止されているんだろう。
短い人生の中でそれに溺れるかどうかはそれぞれが決めること。当然他人に迷惑をかければ社会的法的制裁は受けることになるけど、当の本人達は社会的に制裁を受けて会社を追放されようが法的に制裁を受けて離婚を突きつけられ慰謝料養育費を請求されようが関係ない。それらの制裁を受けることの苦しみよりも愛する人と一緒にいることの快楽の方が大きいから。

短い人生の中で大切なことは何か。
愛とは何か。
絶対的な善、絶対的な悪はあるか。
みたいなことを考えた。

男の方の下心、デリカシーのなさ、人の気持ちのわからなさ、鈍さ、空気の読めなさ、堕落さ

女の方の下心、強かさ、バカさ、依存心
みたいなモノが見えた。

共依存の恋愛関係の成れの果てを芸術的に描いた作品だと思った。

ひろ