劇場公開日 2005年8月6日

「対立の中心がぼやけている」コーチ・カーター いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5対立の中心がぼやけている

2015年4月30日
PCから投稿

興奮

不良バスケ少年が名コーチを得て高校バスケを勝ち上がる話。
スポーツ物としてはエキサイティングで面白い。

一方で貧困を描いた社会派としては微妙。
この映画は生徒を進学させるために試合をさせないコーチと、
生徒に試合をさせようとする親や世間との対立を描く。

だけどこの対立構造が腑に落ちない。
つまり試合をさせることは即ち進学への途を閉ざすことになるが、
それを本当に親や世間が望むだろうか。

両面が十分に描かれていない、片手落ちだろう。

もりり