ロード・トゥ・パーディションのレビュー・感想・評価
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I'm glad that's you. サム・メンデスが描く美しすぎるギャング映画
ギャング映画に美しいという表現は正しいかどうかわかりませんが、それでもこの映画は美しい。そういう気持ちにさせてくれる作品です。原作はアメコミっというのが信じられない!!
最後雨の中、自分を殺しに来たトム・ハンクスに向かってポール・ニューマンが「お前で良かった」というセリフにギャングの世界で生きてきた男を感じました。泣きそうな顔をしながら引き金を引くサリヴァン、心に残るシーンです。
ジュード・ロウの演じる殺し屋が不気味過ぎます。その存在感が半端ないです。そしてダメ息子を演じているのが007前のダニエル・クレイグ!!この映画で観ると演技の上手さを感じる事ができました。
なんだかんだと汚れた仕事を請け負ってきたサリヴァン、最後はああなるしかなかったのでしょう。
単なる暴力的なギャング映画とは一線をかす美しいギャング映画。是非多くの人に見てもらいたいもんです。
淡々と親子
サム・メンデス2本目! 『アメリカン・ビューティー』が面白かったので、続けていってみました!
親子に関心があるのね、サム・メンデス。ただ、食卓を真正面から対照に映すようなサム・メンデスの撮り方は、『アメリカン・ビューティー』みたいな現代の歪んだ姿に適してたような気がするなぁ。ちょっと技術に走る傾向も気になったなぁ。あとやっぱり、ギャングだから、もうちょっと悪さと怖さがあったらよかったなぁ。
てっぱん
ギャングもの、父と息子、ロードムービーとくれば、面白くないはずがない。ダメ息子役が、007スカイフォールで今をときめくダニエルクレイグとは驚き。主人公の息子役の少年がうまくて泣ける。最後はジュードロー演じる新聞記者?と主人公が殺し合い、少年は一人、昔お世話になった農場夫婦の家へ向かう。
親子と「ファミリー」の・・・
トム・ハンクスに加えてポール・ニューマンやジュード・ロウ、
それから最近になって思い出した(笑、ダニエル・クレイヴなどなど・・・
豪華な面々ですが知名度は今ひとつな気がします。
トム・ハンクスの演じるマイケルの優しさ、哀愁がすごく出ていると思います。
個人的にはこういったギャングモノはすごく好きなのですが、日本で言う武士に似ているのかなとも思います。時代モノもすごく好きです。
印象的なのはボスであるジョン・ルーニー(P・ニューマン)がマイケル(T・ハンクス)
に対して言った言葉「Open your eyes!」です。
実の息子のように、というか実の息子より可愛がっていたんじゃないかというマイケルを
消さなければならないことと、やはり実の息子に手を下すことはできないという葛藤の中で彼が発したこの言葉は非常に感情的で複雑な心情を映し出していると思います。
後は終始哀愁があるだけでなく、親子でお金を集めるシーンなんかは
トム・ハンクスのコミカルな部分が出てて非常に好きです。
それから感情と情景を映し出す演出が非常にマッチしていて美しい映画とも思いました。
マグワイア(J・ロウ)が初めに出てきた時の電車が過ぎるシーン、
雨の中マイケルが決着をつけに行くシーン、
そして砂浜の家で窓から外を見るシーン
などあらゆるシーンが美しいです。
こういう父子モノには弱いんだよなぁ・・・。
冥府魔道を行く父子
元ネタは意外にも子連れ狼だそうだ。日本の時代劇すごいな
子供は大五郎よりだいぶでかい、乳母車じゃなくクラシックカーを運転する。
トム・ハンクスは良い人すぎて殺し屋っぽくないのが残念
役者がめちゃ豪華
設定された時代の何気ない日常の描写が凄まじい
親子の姿が素晴らしい
車の練習をしている姿が微笑ましく
小遣いを父親にせびるシーンも面白い
ストーリーとしては復讐劇
悪役もこの俳優にやらせるとこうなるのか、
と、意外な一面が見られる
美しいがこんな紳士的なギャングいないだろう
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 70
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 75
映像も物語も美しく描かれている父子の逃避行。追跡してくる暗殺者に警戒を怠ることなく命懸けの反撃を試みるのは、全て子供への愛情ゆえ。普通の場面だけでなく殺しの場面ですら美しいし、それを実現した撮影も見事。全体的に刹那的な物悲しい雰囲気に満ちている。
だがトム・ハンクスは凄腕のギャングには見えない。それどころかこんな紳士的な人はなかなかいないだろうと思う。荒くれ者たちを相手にするためには、例え演技でも自分も荒くれ者を演じなければ相手に舐められてしまって仕事にならない。たとえ本来の性格は家族思いの紳士的な人であって自ら進んでギャングになったのでなくても、その世界に長い間どっぷりと浸かれば通常は環境が人を変えてしまうもの。恐らく脅迫・金の回収・殺しなどたくさんの荒っぽいことをしてきたはずのトム・ハンクスであるだろうに、何か綺麗に描きすぎていて違和感がある。もしこんな紳士的で家庭的な人物が、いったん家庭を離れると平気で脅迫や金の回収や殺しをやっているのなら、むしろ相当な異常者だろう。その設定が駄目。
彼は家族を殺された被害者でもあるが、その前までは加害者でもあった。だから最後は当然ああなるべきかと思う。映画では被害者ふうに描かれているけれど、彼もギャングの世界に生きて恐らく過去にもたくさんの人を殺しているのだから、自分だけ生き延びられないでしょう。それに子供を守ろうとする父親という意味で、この世界から息子との関係を完全に断ち切る意味でも重要なのだと思います。だから納得の結末でした。
面白かった
息子が運転を覚えてどんどんたくましくなっていくところが大変感動的だった。追われる身から一転して反撃を始めるところがとてもかっこよかった。結局カポネのお金はどうなったのか、果たして大丈夫だったのか釈然としない部分があった。
ジェニファー・ジェイソン・リーが品のいいおばさんになっていた。美術すごかった。
ギャング映画久々の傑作
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ出演。
1931年、妻と2人の子供と4人で幸せに暮らしていた
マイケル・サリヴァンには、マフィアの幹部という裏の顔がありました。
ある日、マフィアのボスの息子に
妻と子供の一人を殺されたマイケルは
残された息子とともに復讐を開始します。
それは「地獄への道(ロード・トゥ・パーディション)」でもありました。
父子の絆を描いた感動的なギャング映画です。
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