劇場公開日 1987年10月9日

「溢れんばかりの映画愛」グッドモーニング・バビロン! keitaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0溢れんばかりの映画愛

2012年6月14日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

草創期のハリウッドを舞台に独特のテンポで物語が綴られるタヴィアーニ兄弟の「グッドモーニング・バビロン!」には映画愛が溢れている。
グリフィスや「イントレランス」の舞台裏が登場するストーリーには、まず、いち映画ファンとして興奮してしまう。

発明から今日まで凄まじいスピードで進化を続けて来た映画。
そして、今でもその中心地で在り続けるハリウッドを舞台に彼らは映画について語る。
映画とは最たる娯楽であり、芸術の結晶であり、そして何より、人間の夢と希望である。そうと言わんばかりにありありと映し出されるストーリーはハリウッド映画のよう鮮やかだ。
しかし、同時に彼らはイタリア人のアイデンティティーを共存させる。どんなことがあっても繋がっている兄弟はその特徴的なメタファーであり、この"イタリア映画"の個性である。

keita