走れない人の走り方のレビュー・感想・評価
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私の頭の中のフイルム
冒頭のシーンの意味は分かるのだが、あの糞マナー男の意図が分からない。
中盤の10年延滞したDVDやシネマリンのシーンなど、必要性を感じないカットも多かった。
とりあえず、桐子の監督としての立場が不鮮明で、そこが掴めないから出来事の重さも測れない。
途中で賞に入選までしたと語られるが、スタッフ同士が下の名前で呼び合うなど学生映画の延長にも見えてしまう。
会話のリアリティ、特に実家での親子の会話は非常によかった。
予算やキャスティング、スケジュールなどの悩みもリアルなのだろう。
しかし“現実”の垂れ流しでは映画としての深みは出ない。
「ロードムービーを撮りたい」と桐子は言う。
しかし、それ以外の明確な意思が見えず、撮りたい“画”だけが募っているように感じた。
それはこの映画そのもののように見える。
序盤の「制約の中でいいものを撮る」という話でタイトルを連想したが、それ以上には感じなかった。
卒制でここまで出来れば上出来でしょ。
東京芸大大学院、映像科の卒制という事でちょいと気になり、たまたま新宿の最終回に滑り込んだ。
芸大というと佐藤雅彦氏の教え子達の「宮松と山下」と比較するとかわいそうだが完成度はかなり落ちる。
しかし卒制としては素晴らしい出来だと思うし、インディーズだとしても将来性は感じた。
山本ナイルは「猫逃げ」で知ってる存在感のある役者さんで、悩む監督をいい感じで演じている。
素敵プロデューサーの早織もなんかよかったな。
あ、あと黒くて丸い怪物を考える助監督も好き。
映画制作に突入する監督の悩みやプライベートのゴタゴタ、そして何の関係もない人達との偶然のすれ違いを細かく拾って膨らませている。そんな一見緩い話が、天秤座で時間にルーズで色々悩む監督を深刻に描かず、やんわりと受け止めて、映画撮ってもいいんだよ、、と優しく肩を押している、、、そんなスー監督自身が、自分を励ましてる様に感じる映画だった。
見終わって自分が映画を監督するならどんな映画を撮るんだろう?ちょっとやってみたいなぁ、、そんな事考えながらテアトル新宿の階段を上がった。
映画を作ろうとしている女性の話。 理想ばかり追いかけて、予算も演者...
映画を作ろうとしている女性の話。
理想ばかり追いかけて、予算も演者さんも不十分、
遅刻してばかりで、人望も薄く、
途方にくれそうなお話。
ひたすら考えて、妥協しないでイイものを作ろうとするところからは、
元気を授かりました。
猫が逃げた。
撮影に悩むアラサー女性映画監督の話。
劇場でマジ勘弁な行動をする観客に始まり…スクリーンの中の話しってこと?
自分が何を取りたいのかすら見えていない映画監督をみせていくけれど、途中の撮影してる人とかシネマリンはどういうこと?
何をみせたいのか迷走してます?
タイトルの意味はわかったけれど、これってもしかしてタイトルありきで作られた訳ではないですよね?
なんかどうでも良かったり投げっぱなしだったりが結構多くて何をみせられているのか…中編ぐらいで良かったんじゃないっすかね。
ちなみに、着替える時間は労働時間に含まれますよ。
猫が主役?
ラスト近くになって『走れない人の走り方』というタイトルの意味が浮き上がってくる。そして、キリコが撮っていた映像がエンドロールとして流れる。
絶対、続きが見たくなるやつだよね。
ただ、そこまでが退屈。やたらと間を意識した会話劇だったり、これから起こるハプニングが見え見え。
河崎実監督がモデル? みたいなB級特撮映画の撮影シーンは面白かったけど。
アフタートークで、映画へ愛する人達によって製作された作品ということは理解できたが、熱量が伝わってこない。
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