パレードのレビュー・感想・評価
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優しい映画
死後がこうならそんなに悪くない
あの人はちゃんと会えたのだろうか
想いはかなり深かったはず
あの子はどうだろう
まだ訳もわからずさまよってはいないだろうか
私の人生に二人ほど気になる人がいる
子供の時に事故で無くした命
闇から抜け出せずに自ら行ってしまった命
こんなふうに誰かと話してゆっくりとでもいいから解決出来たなら幸いなのだけど
死んでまで辛い思いはしてないよね
もう何年も何十年も考えている
いったいどう考えたらいいのか
2人の命にどうな意味があったのだろうか
勝手に解釈して私の生きる糧にしてもいいのだろうか
そもそも私は何の罪も無いのだろうか
きっと答えは死ぬ時に分かるのだろう
だから必死に生きるだけ生きなければ
パレード
藤井道人監督作品は美しい映像と劇伴で常に期待を超えて来ます。エンタメはこう在りたいという理想を見た気分です。個人的に父を先月2/19に見送ったので本作を観るのを躊躇していましたが、観てよかった。愛のある作品でした。亡くした人を忘れない、リリーさんの感想に激しく同意します。特に喪失を抱える人に観てほしい。人とのつながりを感じられるから…
追悼映画?
藤井道人監督による故・河村光庸プロデューサーの追悼映画に思えました。
冒頭の画の力で「東日本大震災映画では?」と思いもしましたが、それは導入のためのもので。
震災で亡くなったのは主人公の美奈子だけで、他のキャラの死因はそれぞれだったから、この追悼が本命の目的だと思えました。
〇美奈子=『MOTHER マザー』長澤まさみ
〇美奈子の息子・良=『MOTHER マザー』奥平大兼
〇アキラ=『余命10年』の坂口健太郎
〇勝利=『ヴィレッジ 』の横浜流星
〇かおり=『空白』の寺島しのぶ
〇田中さん=『新聞記者』の田中哲司
〇マイケルの親友・佐々木=『ヤクザと家族』の舘ひろし
(藤井氏が監督を手掛けていない作品も含め)過去の河村光庸プロデュース作品の登場人物のイメージ=過去作そのものを指し示すような、露骨なキャラクターの置き方が目立ちました。
ヤクザの勝利ってキャラには、『ヤクザと家族』の綾野剛のイメージもかぶせたりして、メタな構造を作り出している気がしましたし。
そして、
〇マイケル=リリー・フランキーが演じる河村光庸P
〇ナナ=森七菜が演じる藤井道人監督
の投影って感じ。
河村氏が亡くなっても、人に面白いと思ってもらえる映画を撮り続けますよという藤井監督の決意表明にも似ていて。
予算と名優を集めてはいますが、極めて個人的なフィルムなのかもしれないな、と思いました。
豪華俳優陣
素晴らしい俳優さんを揃えて、好きな方ばかりです。
が、このテーマ、特に震災で亡くなる・・というのは、日本人にとって、とっても重いものです。辛くて見られない方もいるでしょう。なかなか、これを扱う意味があるほど納得できる映画にするのは難しいのではと思います。それを含めて、面白かった!と人に勧められるかといったら微妙です。
映像はきれいです。雰囲気があります。
じんわり泣ける
見る前からこんな感じなんだろうなーと予想がつく感じはあったけど、野田さんの音楽とみなさんの演技に惹き込まれて、じんわりと涙が溢れてきました。
個人的には勝利のエピソードが良かったな。
そして、最後の持って行き方は想像していなくて、なるほど!と思いました。
何度も繰り返し見たくなる作品です。
謎と奇跡
映画を創るとき、意識しているのは
「謎と奇跡」
この話、どうなるんだろう、という
展開と、「ああ、こんなことが
起きるなら、人生も捨てたもんじゃない」
と思ってもらえるストーリーを
心がけている。
’
「新聞記者」「余命十年」の藤井道人監督の
新作は、まさしくそんな一本。
あり得ない話を丁寧な風景作り、映像描写と
俳優たちの心地よいアンサンブルで
喪失からの希望という奇跡を魅せてくれた。
いい映画です。
企画が独創的。そして、ラストの追加シーンが良かった。七菜ちゃんの最...
企画が独創的。そして、ラストの追加シーンが良かった。七菜ちゃんの最初野尖った感じが良かった。
坂口くんは鉄板。
パレードシーンは幻想的。
まさみちゃんも存在感がすでにいい。
パレード
絵本のような、絵ハガキのような、とても美しい映像の中に、沢山の想いと愛が溢れている作品。
人の人生とは…とじっくり向き合えて、沢山の感情に心が溶かされました。
そして、キャストが本当に見事で、最高でした。私はこの作品に出会えて、自分の人生をしっかり謳歌したいと前向きに思いました。音楽も寄り添っていて、心地良かったです。
映画パレード
どんなに思いが深くても命あればこそではあるけど
命尽きても愛おしい人たちへの愛は尽きない
逝ってしまった大切な人は心から消えたりしない忘れない
愛おしい気持ちはどちらからも消えないんだなと優しくあたたかい気持ちになりました
生きていく私たちは全力で生きていこう愛おしい人を心に刻んで
人物描写が単純で深みがない
16ミリカメラを構えているサムネイルに惹かれて鑑賞しました。
坂口健太郎演ずるアキラのお父さんが小説を書いている描写と、ナナと靖子の屋上での涙には胸にくるものがありましたが、
そのほかのキャラクターの背負っているものの描き方が浅く、入り込めませんでした。
死に対するショックや怒りを美奈子やナナは当初感じていましたが、
死者たちのパレードを見たことでそれが解消するとは到底思えません。
ナナが気持ち悪い、何かの宗教?というようなことを言っていましたが、それに近い薄気味悪さを感じます。
心のグラデーションがなく、前後で別人に近いキャラクターになってしまっていると思います。
16ミリの映画作りについても、監督やスタッフは自身が映画に携わっているにも関わらずあのリアリティの無さで満足なのでしょうか?
死後だからなんでもあり、で片付けず、
せめて、食べ物はいつのまにか冷蔵庫に入ってるのよね、だとかフィルムはいつのまにかセットされてるのよね、といった、当人たちが不思議を受け入れる描写が欲しいです。
編集はしてるけど現像はどうしているのだろう、など、中途半端な部分が気になってしまいます。
大切な存在をなくした人には響くかもしれない
ふわっとした朧げな印象の映画で私はそれが好きだけど、人を選ぶのかもしれない。特に近頃は何に対しても明快な説明や「伏線回収」などと言って、明快な説明を求める傾向があるように感じるので、そういうのを求める人には向かない気がする。そういう人に対して疑問なんだけど、どうして全ての話に伏線を探そうとするのかww
話が脱線しました。
そもそもが幽世と現世の境目の話だから、夢を見ているような朧気な感じなのだと思います。
この映画をふと見ようとした訳があります。
私は最近、大切な存在を亡くしました。
とても辛くて、白血病のように髪の毛まで大量に抜けました。
この映画を見る前から、私のいる現世と、亡くなった子がいる世界は重なっているのではないかと感じていました。わかりやすく言うと、いわゆる心霊的な現象が多々あったからです。大切な存在だったので嬉しい位で全く怖くありません。
そういう気持ちを持ったところで、パレードと言う映画を鑑賞しました。そこには私の想像していた世界観がありました。それがとても胸に響きました。本当にこんな風であったら、いまつながっているんだね、そう呟いて涙がこぼれました。
その先の世界の事は、わからないけれど、あちらも私を思って境目で私を見守っているのかもしれない。とても切なかった。
この映画も、特に怖いところはないと思うので、怖いのが苦手な人も大丈夫じゃないでしょうか。
ちょっとヨーロッパの映画みたいで、余白を残しといて自分で考えさせるようなスタイル。私は結構好きでした。
つまらない部類の中でも、かなりつまらない!!
昨年公開の、とある劇場アニメでもありましたが、死後の世界の話って面白いですかね、私はつまらないと思います。その上ストーリーも超つまらないし、社会経験の浅い脚本家が思い付いたような薄い感じです。ポスターの題字には拘りを感じました。
設定が説明不足で入り込めない
知人が出演していたので観ました。役者さんは豪華だし、映像も世界観も美しいし、後から考えるところも多い。しかしせっかくの長さの作品なのに、肝心の、この世に未練を残して知らずにとどまっているこの場の設定が説明不足で、いくら見続けても疑問が次から次と湧いてきて、映画に浸れなかった。
まず最初に、彼らはなぜ運転も出来るのか?なぜのんびり飲み食いできるのか?そのガソリン代は?彼らは買い物をするのか?その品は何処から?その代金は?そもそも物を食べる必要があるのか?こんな世界があるなら、今すぐ死んだほうが楽じゃんと思ってしまった。
例えば、長澤まさみ演じる彼女が、ここに来て、あんなボロい部屋にいて、寒さも暑さも感じない、服も汚れない、飲食物はどこからともなく手に入るし味も感じるけど空腹も排泄もない…「あぁ私は生きてないんだな」と感じるとか、ガソリンメーターは0を振り切ってもいくらでも走るとか、そんな設定なら死を実感するけど、その辺が不説明で、最初から最後まで疑問が尽きなくてモヤモヤする(生死の境界をさまよっているナナが酒の味を感じない、ということが、後からそうだったのかと思えるように描かれていればよかったのに…)惜しい惜しい。
同様に、この映画のタイトルでもあるパレードが、せっかくの美しさなのに、目的が曖昧で残念。そもそもこのパレードの目的は何なのか?会いたい人に会うためならば、相手も死んでいなければならない。会いたい人の消息を知るためならば、情報交換の場がちゃんとあるべきだ(東日本大震災の時の、伝言の壁のような)。パレードの目的とその行き着く先がしっかり描かれていればいいのに、ただの百鬼夜行のようでモヤモヤする。あれだけ沢山の人(死者?)が集まるなら、他のコミュニティ?とのやりとりもあってもいい。上司と主人公の関係も、どこまでの親密さだったのかよくわからない。
実際、パレードと関係なく、登場人物はほとんど実際の生者と出会って、今いる世界と現世で、やりたいことをやって成仏していく。あんな純真そうな女性がヤクザと付き合っていた訳も、気になって話に入り込めない。一人ひとりの話をを書き残そうとしている登場人物がいるのに、一人ひとりの物語にモヤモヤが残るからどうしようもない。後半その点に目をつぶって見ていくと、なかなか良い終わり方だとは思う。でも繰り返し言うように、初期設定が曖昧で話に浸れない。
聞けば、この企画はもう亡くなった方が作られたような。制作された方々は自分たちでは、その設定がわかっているのかもしれないが、初見の私には説明不足で疑問と不満ばかりが残った。残念。
全体に脚本を見直して、もう一回作り直したら、「フィールド・オブ・ドリームズ」のような、世界に通用するような素晴らしい良作になる気がする、と思う。
死者に対するプロパガンダ映画。
1970年には沖縄は日本に返還されていない。この暴動はゴザ暴動だと思うが、革命という概念が間違っている。
死んでしまった人の鎮魂歌なのだろうが、もし仮にこんな場所があったとすれば、人が人を殺す戦争の犠牲者が加わると、どんな状況になるのだろうか?
それを考えると死ねなくなる。
こんなのんびりした黄泉の国なら、早く死にたくなるだろうがね。多分、あったとしたら、こんな場所じゃない。だって、生きる事はもっと大変だからね。
僕は母には「頑張って生きるから、まだ、そっちに呼ばないでね」と毎月墓参りには行っている。
製作年 2024年
製作国 日本
配信開始日 2024年2月29日
上映時間 132分
映画館は渋谷のよく行ってた映画館じゃない?いつも一番前の真ん中で見ていた。
みえない約束
こころの整理がないままの別れは
忘れ物を永遠に探しているような感覚なのだろうか
さよならの続きを体験したこちら側は
それを握り前を向く
パレードの灯は
お互いへの伝言板
身近な人との間に聞こえる秒針が
みえてくれば目を逸らし
聞こえてくれば耳を塞ぐ
未知の扉が私も怖い
だけど
大丈夫
わかってもらえる
浜辺のシーンに感じた穏やかさの正体が
みえない約束を交わす
そこではじめて
あぁ、これは遺されるものへの
あたたかなメッセージなんだという気がした
映画館でみたいなと思いました
すごく良く出来た作品だなって思いました
藤井道人監督作品が好きだからってのもあるかもですが
過去作同様にガッツリと物語へと引き込まれました
最近は映画館で邦画がすごいがんばっていて
良い作品がかかるようになり映画ファンとしては嬉しい限り
漫画原作しか成功しないとの意見もありますが
結構いい作品を送り出す監督は少なくないと思う
藤井道人監督とか是枝裕和監督yとかその筆頭では?
と個人的に思ってます
もっと映画館に通いたいので良作たくさん作ってほしいです
こんな感じだったら良いなと思う
良い年で先を考える様になる事は
増えるし、若くても考える事だけど
こんな世界が待っているのなら
希望もあるのではないか? と
ほっとすると思います
私はとても良い映画だと思います
何も情報を得ずにフラットに観て欲しい
全59件中、21~40件目を表示