トランク　走る密室のレビュー・感想・評価

密室犯罪劇にも色々あるが本作は車のトランクが密室。タイトルどおり終始車のトランクに閉じ込められた女性の怯える様を描写するだけ、登場人物も３人だしセットも単純だから、極めて低予算で済むメリットは分かりますがこれでお金をとる映画とは暴挙です。
なぜ彼女は閉じ込められているのか、果たして助かるのかだけで興味をつなごうという魂胆、観ている方まで息が詰まりそうです。
携帯があるにもかかわらず、なかなか話は通じず助けは来ずにイライラさせるし、こともあろうに閉じ込めるだけでなく腎臓迄摘出しているなんてハンデを負わせる必要があったのか、おまけに、そもそもは借金に困ったフィアンセが企んだ話とか、間抜けと悪党ばかりでうんざり。

拉致されて車のトランクに入れられた女性を描いたドイツ映画です。
密室であるトランク内から携帯電話を駆使して警察に連絡する。
何とか見つけもらおうと必死になる姿が痛々しい。
ハラハラドキドキするシーンが続く・・・
でも何か観たことあるような・・・
そうか　立場が逆のハル・ベリー主演の「ザ・コール緊急通報指令室」があった。
「ギルティ」も似ているなあ。
割とよくある題材だったのかも。

女医である主人公は、車のトランクで目覚める。
下半身が動かず、違和感があったので触ってみると、腎臓を一つ取られたらしい。
スマホで連絡を取るが誰も信じてくれない。
そうだ、拉致される前の記憶では、恋人も一緒だったはずだが、どこに行ったのか。
無理の少ない展開でとてもスリリング、ラストも潔い。