「★ あ〜やっぢまったな！」PLANET OF THE APES 猿の惑星　みつまる。さんの映画レビュー（感想・評価）

独自の世界観を持つ奇才と称される映像作家にとって、「〜の惑星」と言うタイトルのブロックバスター映画は鬼門なのかもしれない。
Ｄ・リンチ監督も『砂の惑星』で見事に玉砕。
もうＴ・バートン監督もＳＦ映画史に燦然と輝く６８年度版の『猿の惑星』をリメイクする事など放棄して、全編お笑い一色のコメディ映画にしてしまった方が一層良かったかも。
彼の口からリ・イマジネーション（再創造）と言う苦し紛れの言い訳を聞きたくなかった。
バートンの類い稀な才能は、惑星を支配する猿の擬人化、いや漫画化の一点に注がれたのだろう。
映画音楽を担当したのは、長年コンビを組むダニー・エルフマンだったけど、主演俳優に監督自身の分身とも言えるジョニデを欠いた事でやる気が失われていたようにも感じられた。