漫才協会 THE MOVIE 舞台の上の懲りない面々のレビュー・感想・評価
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芸人として“舞台”に立ち続ける真の意味
吉本興業が提供する関西のお笑いや漫才、芸とは異なる、関東流の漫才や落語、お笑いの歴史や系譜を知ることができる作品です。
そして、人を笑わせることの難しさと快感、笑いによって人生を救われた者の思いや、芸人としてしか生きられない者の生き様をスクリーンで目の当たりにすると、メディアでの人気がすべてではない、芸人として“舞台”に立ち続ける真の意味が伝わってきます。
2023年に一般社団法人・漫才協会の第7代会長に就任した人気お笑いコンビ、ナイツの塙宣之が監督し、漫才協会を盛り上げるためのPR映画のとどまらない、飄々とした情熱が詰まった“映画”に仕上がっています。
真面目な塙さん
NHKのドキュメントかと思った。いがいにお堅い内容でした。もっとも、笑わしてなんぼの芸人だからといって、その人の人生そのもをお笑いにすることは許されない。芸人の人生に踏み込んでいく本映画は、お堅い内容になっても仕方がないことなのである。でも、そこをもう少し何とかできないものかとも思うのです。
漫才協会のPR
東京・浅草フランス座演芸場東洋館を活動拠点とする、社団法人・漫才協会に所属する多くの芸人たちを紹介し、現漫才協会会長・ナイツ塙が監督した協会のPR作品。
列車事故で右腕を失いながらも舞台復帰に向けてリハビリに励む芸人さんに1番感動した。
面白いかどうかは別にして。
それと、夫婦漫才コンビだが、離婚後もコンビで舞台に立ち続ける芸人も面白かった。
離婚しても同居を続け、一つの布団で寝る、とか信じられんかったけど。
ナイツの塙が会長として頑張ってるのもわかった。
ただ、面白いかと言えば・・・どうなんだろう。
セーフティ・ネットとして
爆笑問題の太田が言っていた
漫才協会とは「墓場」みたいなもん
言い得て妙、と思った。
でも、言い方を変えれば「セーフティ・ネット」と捉えることもできる。
夢を追うもの、夢に敗れたもの、若手もベテランも漫才や芸を披露することができる、芸人が芸人と名乗ることを許される場を提供しているのは、とても価値のあることだと思う。
塙会長も協会会員スカウトには気を使いそうです。
爆笑問題とかサンドウィッチマンなどの超売れっ子が入ってしまうと、集客は見込めるけど、それはそれでバランスが悪くなりそうだし…。
漫才協会協会は、最高です
漫才協会は、日本の宝です ナイツの塙さんが、会長になられて 益々魅力的になりました 漫才協会は、師弟を大切にしていて継承しているのが素晴らしいと思います 是非、浅草へ行ってみたいと思いました。
「スーツ着てビシッと格好いい」
今年46本目。
自分が一番上手いと思って舞台に立ちなさい。ねづっちさんが師匠に。どの世界でもそれは感じます。人は見た目が9割そんな本もあって、大空さんスーツ着てビシッと格好いい。舞台に立っている時輝いています。他の方は漫才が楽しいんです、生の舞台はこんなに面白いんだと浅草演芸ホールに見に来て欲しい。生の漫才見たい。
「ザ・ノンフィクションSP」
内容はキョンキョンのナレーションに塙のインタビュー、芸人の密着と言うシンプルな構成だが、出てくる人たちが皆さん芸人なので、コメントや使われる素材が楽しい。
映画、と言うよりは新春特番的な長尺の「ザ・ノンフィクション」って感じです。
ナレーションだけで⭐︎⭐︎⭐︎3つ。
芸を継承して行くということ
漫才協会に所属する芸人を追ったヒューマンドキュメンタリー。
「ナイツ」塙宣之の監督作品。
自身の師匠、内海桂子と一緒に舞台に立った時の思いで話で、師匠のボケに「うるせえババア!」とツッコんだという話に笑わせられる。
それを怒るでなしに、そんなやり取りができるようになった弟子を成長ととらえる師匠の話にグッと来る。
自分の弟子は後輩に向かって「舞台上で膝を出すな」と本気で怒るヤツだと、自分が去った後を引き継いでくれると思ったんだろうね。
協会を継承していく内容とシンクロした、会長自らが舞台を磨くシーンで始まり、準備完了!と去って行くシーンで終わるのも良し。
ナイツを見にいきました
小学生の時に、浅草でナイツの「ヤホーで検索したら」の漫才を見て爆笑しました。
その時からずっとナイツファンです。
今回の映画は、正直漫才協会が好きだからというよりナイツのファンなので見に行きました。
ナイツが漫才協会内でどのような活動をしているのか、どんな方々が漫才協会に所属しているのかを知れて、とても面白かったです。
これからも、漫才協会に入会する方達が増えたら良いなと思います。
陰ながら応援させていただきます。
頑張ってください。
追伸
3/9に角川シネマ有楽町で鑑賞した後、ナイツとU字工事のブロマイドを買いました。
中から見た東京漫才
漫才協会会長塙監督だからこそ描ける舞台にこだわる芸人の姿。M1から遠く離れた舞台が存在することを発見できる。エンターテイメントのプリミティブな状況、芸人の心情は中にいる塙監督の観察の賜物。僕も東洋館に行こうとおもいる。
総花的になり過ぎだったかも
漫才協会会長のナイツ塙宣之が監督を務めた漫才協会の紹介映画でした。演芸ファンとしては見逃せない作品であり、また漫才協会所属の漫才師が舞台挨拶するというので観に行って来ました。私が観に行った回に登場したのは宮田陽・昇。お馴染みの都道府県の地図ネタを観てから映画鑑賞となりました。
チラシでは”ヒューマンドキュメンタリー”と謳っていたのですが、ヒューマンドキュメンタリー的な要素は事故で隻腕となった大空遊平や、離婚しても夫婦漫才だけでなく、同居・同衾を続けるはまこ・テラこのパートに限られていた感じでした。それ以外は総花的で、漫才協会自体や所属する芸人の紹介”動画”という感じで、正直焦点がボヤけていたように思えたのが残念なところでした。わざわざ本作を観に行くのはそれなりの演芸ファンでしょうから、もっとドキュメンタリーパートに絞っても良かったんじゃないかなと思ったところです。
ただ大空遊平やはまこ・テラこのパートはかなり興味深いものだったので、これを観られただけでも満足でした。
報道によれば、塙監督は第2弾も検討中と発言していたようなので、次回作に期待したいところです。
そんな訳で本作の評価は★3とします。
会長の独演シーンいる?
そこは正直不自然さを感じました。
他は会長がらみのYouTubeなどで公開されている情報にそった内容でしたが、
映画というかたちで一つにまとまったのはよかったと思います。
だからこそ会長のシーン(特にオープニング)が…
漫才って、お笑いっていいな
ナイツ塙が会長を務める漫才協会を、会長自らメガホンを取り、ドキュメンタリー映画化。水曜日のダウンタウンで不仲として話題になったおぼんこぼん師匠や、数年前亡くなったナイツの師匠でもある内海桂子をはじめとした、漫才協会に所属する芸人のエピソードトークを展開していくと同時に、協会の歴史に迫っていく本作。
ナレーションは小泉今日子も担当しているが、基本は土屋伸之。というか、小泉今日子必要だったかな?と思うくらい、土屋がいい声していて適役だった。もっと声を売りにしたらいいのに。それはともかく、カメラや演出はテレビレベルと言えど、彼らの笑いにかける思いはまさに映画的。継承と復興を図ることを掲げる漫才協会の映画として、素晴らしい出来だと思う。
所属芸人のエピソードの中でもホームランのたにしの話は、1番来るものがあった。旅立ってしまった相方。1人になってしまった自分。漫才は楽だ。でも、ピン芸人は全部自分のせい。だから、漫才の時を超えなくちゃならない。その芸人魂には胸が熱くなる。ハマコ・テラこのお笑いも最高。観客に求められるものは何か。笑えると同時に、すごく考えさせられるものがあります。
みんな漫才が、笑いが大好きだ。浅草劇場でそんな彼らをこの目で見てみたい。ウワサをする限り、生き続ける。どんなに歳をとっても夢を見る。形は違うかもしれないけど、こういう人生を送りたいなと、大袈裟のようだけどそう強く思わせてくれました。
たけしさんの名前も使えない協会作成映画ではね
東洋館への集客を狙った映画なのでしょうが、この映画を鑑賞後に東洋館に行きたくなる人は居ないだろうという出来です。この映画を鑑賞するお金と時間があるなら、直接東洋館に出向いて頂いた方が、舞台でのお笑いの楽しさが分かると思います。
東洋館は、安価ですし、楽しいですよ!是非東洋館へ!!
おぼんこぼんメインじゃない。
Netflix『浅草キッド』と水曜日のダウンタウンの影響で東洋館に興味を持ち、2回ほど行った事ありますが楽しかった♪
安い料金で、たくさん芸人さん観れて、朝から夕方まで1日いれます。
そんな東洋館のドキュメンタリーですが、おぼんこぼんメインの内容かと勝手に思ってたら違ってた(笑)
いろんな芸人さんが出てきます。
内容的には、まあまあ…(笑)
エンディングには、ハイロウズの曲が使われてます。
この曲、とても合ってる♪
東洋館に行った事ない方は、1度は行ってみる事をオススメします。
のちに世界のキタノになる、たけしさんが、エレベーターボーイとしてキャリアをスタートさせた場所です。
あと、Netflix『浅草キッド』を観てない方、面白いので観て下さい(笑)
がんばれ漫才協会
塙さん頑張っているなというのが良く分かるね。そして応援しようとも思うの。
はまこ・テラこの関係性すごく面白いね。
ほぼ面白いんだけど、敢えて映画で観なくてもいいなあと思ったの。
前から東洋館は行ってみたいと思ってたし。
あと芸人さんは、悪人顔になる人が出てくるね。
厳しい業種なんだろうな。
東洋館へ行こう!
ビートたけし世代だったので、高校時代にラジオで面白おかしくネタにしてた東洋館(当時はフランス座)には聖地巡礼とばかりに何度か足を運びました。
内容は漫才協会の紹介を主としたドキュメンタリーで、爆笑問題、サンドイッチマン、ビートきよし、青空球児好児、おぼんこぼんなどのインタビューや青空一門の成り立ちの他、事故で片腕を失った大空遊平、元夫婦の夫婦漫才コンビはまこ・テラこ、会費だけを数十年間払い続けるが一切活動しない高峰こだま、稀少な若手漫才コンビのドルフィンソングなどへのプチ密着取材もあり、しっかりと漫才協会への興味を持たせる仕様となっている。
また小泉今日子やナイツ土屋のナレーション、ハイロウズの楽曲もどことなく郷愁的で映像とマッチしており懐かしさを感じさせる。
私が角川シネマで鑑賞した回は上映前に協会から派遣されたアマレスコンビがネタを披露し場を温めてくれたが、舞台が無い劇場のうえに床に寝っ転がるネタなので座席からはほぼ見えず、彼らも映画には一切出ていないという事だったが、息を切らせ一生懸命だったのでみんなが応援し和んだ雰囲気で鑑賞することができた。
監督のナイツ塙さんは水ダウのおぼんこぼん仲直り企画や人気芸人のスカウトなど会長として使命感や覚悟を持って積極的に漫協を盛り上げようとしているが、先日のサンドイッチマンのラジオでは撮影に参加したのは2割程度とバラされていた。
間違いなく鑑賞後、東洋館に行きたくなる映画なので、皆さんも是非。
”教養”としての東京漫才
浅草東洋館を本拠地として活動するお笑い芸人グループ「漫才協会」がテーマ。
作品制作中に同会7代目会長に就任したナイツ塙監督作品です。
小泉今日子とナイツ土屋のナレーションで
・漫才協会とは何か
・漫才協会の歴史
・漫才協会会員
が映し出されます。
そもそも漫才協会とは、というレベルから理解できる内容になっています。
この作品は、漫才協会がテーマではありますが、これそのもので大爆笑というわけではなく、落語や講談などを含む舞台演芸に関する知識を教養として捉えようとする人々にとって有用な作品です。
各登場人物は、その人生観とともに紹介されることからフジテレビの「ノンフィクション」風のドキュメンタリーでもあります。
<主な登場人物>
・飲んだ帰りに鉄道ホームから転落して電車と接触して右腕を失った
大空遊平
・相方の死を経験した
ホームランたにし、カントリーズ福田
・漫才協会入会のきっかけエピソード
ハマカーン、U字工事、X-GUN、プリンプリン、金谷ヒデユキ、BOOMER、錦鯉、じゅんいちダビッドソン、にゃんこスター、ふじいあきら、ロケット団、ねづっち、宮田陽・昇、すず風にゃん子・金魚、わらふじなるを
・草野球やフットサル、消しゴムサッカーなどのレクリエーション風景
コンパス、漫才56号
・東洋館のかつての思い出
ビートきよし
・若手漫才師の日常
ドルフィンソング
・実生活では離婚した夫婦漫才師
はまこ・テラこ
・内海桂子の思い出
成田常也(芸人ではなく桂子のマネージャーであり夫)
・幻の会員
高峰コダマ
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作品そのものが爆笑の対象ではなく、教養的だとすると、お笑いと真反対ではないかというパラドックスも感じますが、時の人(ブーム、ファッション、トレンド)となるような派手なクリエイティブ活動ができるのは、いつの時代でもごくわずかと考えると、日常生活に組み込まれるエンタメや教養としてのポジションは、生活できる人のすそ野を広がることにはなりますから、とても価値があることだと思います。
私お気に入り、東京太・ゆめ子、中津川弦、オキシジェン、マリア、爆弾世紀末がフィーチャーされなかったのは残念でしたが、それは寄席の現場で楽しみたいと思います。
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