女優は泣かない

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女優は泣かない

解説

崖っぷちの女優と若手ディレクターが厳しい現実に直面しながらも自分の居場所を見いだしていく姿を描いたドラマ。CMディレクターでテレビドラマの監督・脚本も手がける有働佳史が長編初監督を務め、自身の故郷・熊本県荒尾市を舞台に撮りあげた。

スキャンダルで仕事を失った女優の園田梨枝は、密着ドキュメンタリー撮影のため10年ぶりに故郷の田舎町に帰って来る。しかし現れたのはテレビ局のバラエティ班ADである瀬野咲だけで、2人の前途多難な撮影が始まる。できるだけこっそりと撮影したい梨枝の気持ちをよそに、小さな町では噂が広まり、撮影のことを内緒で帰郷している彼女の存在が家族の耳にも入ってしまう。かつて父・康夫とケンカした末に町を飛び出した梨枝だったが、父は今、末期がんに冒されており……。

蓮佛美沙子が梨枝役で主演を務め、「サマーフィルムにのって」の伊藤万里華が咲、「CHAIN チェイン」の上川周作が梨枝の同級生でタクシー運転手の拓郎を演じた。

2023年製作/116分/G/日本
配給:マグネタイズ
劇場公開日:2023年12月1日

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(C)2023「女優は泣かない」製作委員会

映画レビュー

3.5泣ける

2024年4月21日
スマートフォンから投稿

泣ける

笑える

幸せ

スキャンダルで仕事を失った女優となかなか出世できないディレクターが2人でドキュメンタリー映画を制作するといったストーリー。映像作品に携わる人間たちが命をかけて仕事に向き合い、本気だからこそぶつかり合う姿に心打たれた。
ディレクター役の伊藤万理華ちゃんがカメラを持って、目の前の作品とがむしゃらに向き合う姿は「サマーフィルムに乗って」のハダシを想起させられた。
万理華ちゃんが掲載されている雑誌は読ませてもらうことが多いが彼女の創作活動に対する向き合い方とも重なる部分があってとってもよかった。
たとえ自分のいる場所がどんなに過酷な立ち位置でも必死でもがく姿は目を引くものがあるし、輝いて見える。

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くるすたー

4.5心を動かすのは本当の自分でしかない

2024年3月23日
iPhoneアプリから投稿

2023年劇場鑑賞76本目 傑作 79点

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サスペンス西島

4.5みんなギリギリを生きている

2024年2月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーは難しくなく、かつ、余計な説明なしにテンポも良い。蓮佛美沙子、伊藤万理華のやり取りには、コミカルさもあって、楽しく前半が進む。そのうちに、ちょっとのボタンの掛け違いが重なって、決定的な亀裂につながる…。

そんな展開に合わせた蓮佛美沙子、伊藤万理華の演技はもちろん期待通りだったが、自分は三倉茉奈の演技に驚いた。
NHKの「ふたりっ子」のマナが…なんて、いつまでも思っているのもなんだが、観ているだけでキュッと胃を掴まれるような恐怖感漂う佇まいが、圧倒的な存在感を放っていた。
夫とうまくいかず、父親は余命いくばくもない。けれど、それを支えてくれる相手もいない。そんな彼女を取り巻く背景が、彼女が画面に存在するだけで見えてきた。
ギリギリなのは、彼女だけではない。もちろん、蓮佛美沙子や伊藤万理華もそれぞれ崖っぷちで後がない。だからこそ、それを逃れようとあがくのだが、それが逆にマイナスの結果につながる。
こうしたことは、自分自身にも身に覚えがあるし、居たたまれなさに共感を覚えた。

後半の展開はベタかとも思うが、それに乗っかる気持ちよさも充分に味わえる。

映像上のことで言うと、時折インサートされるハンディカメラがとても効果的だったが、エンドロールのクレジットを見て納得した。

あと、あのレシピで焼き飯作ってみたくなった。

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sow_miya

3.0蓮佛美沙子&伊藤万理華の魅力全開!

2024年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

正直期待はしていなかったのだけれど、チラシのビジュアルでちょっと面白いかも!?と思い鑑賞。

導入から、蓮佛美沙子演じる梨枝と伊藤万理華演じる咲のやりとりに目が離せなくなり、
そのままラストまで一気に観ることができてしまった。

梨枝は女優然としているキャラクターだったのが、自分自身が置かれている状況や
咲、タクシードライバーのサワタク(猿渡拓郎:演)上川周作)とのコミュニケーションを経るうちに
少しずつ気持ちが氷解していき、自身を客観的にに見つめ、そして女優という仕事に対して真摯に向かい合う姿を
可笑しくもあり、感動的でもあり、巧みに紡いでいると思う。

本作は、ほぼ梨枝と咲が映っているのだが、
それゆえに、そのキャラクターの魅力、そしてそのキャラクターを演じる蓮佛美沙子と伊藤万理華の魅力を
存分に引き出している。

特に、蓮佛美沙子については、私は『スイート・マイホーム』から気になっている女優だが、
本作では新たな魅力を発見できてうれしかった。

本作はきっと泣ける&笑える。そしてちょっぴり元気ももらえる秀作だと思う。
オチもしっかりついていて素晴らしい!!

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ひでちゃぴん
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