ヘラクレス : 特集
豪快、タフ、ダイナミック──これぞ無双!
そう、これだ! 俺たちは、こんなスカッとするアクション映画を待っていた!!
ギリシャ神話最強の英雄が、ハリウッド最強のマネーメイキング・スター=ドウェイン・ジョンソン主演で現代によみがえった。豪快でタフでダイナミック──10月24日公開「ヘラクレス」は、見終わった後にスカッとした気持ちになれる待望のアクション超大作だ。
■技がどうとかスピードがどうとか“細かい話”はどうでもいい!
とにかくパワーでブッ放せ! 俺たちが待っていたのはこんなアクションだ!
世界で最も有名な勇者、ギリシャ神話最強の英雄“ヘラクレス”を題材に、アクション、アドベンチャー、スペクタクルに満ちた、まさに王道のダイナミック・アクション超大作が誕生した。
マーシャルアーツが人気を博し、リアル感とスピードを求めたアクション作品が主体となっているハリウッド映画だが、細かい技の応酬と素早さという実戦的な描写を求めるがあまり、気がつけば豪快で大規模な肉弾アクションが鳴りを潜めていたのは確かだ。リアルなアクションはカッコいい、だが我々が胸を躍らせ、見終わった後にスカッとした爽快感を味わっていたのは、映画ならではのケレン味にあふれる豪快なアクションではなかったか。
そんな、かつてのアクション超大作の本流を、今改めて「ヘラクレス」がよみがえらせた。沼に巣くう9つの頭を持つ水蛇をぶった斬り、巨大な牙で迫りくる大イノシシをこん棒で殴り倒し、そして、巨大なライオンを素手でねじ伏せる。強いヤツはとことん強い、とにかくパワーでブッ放す! さらには頼れる仲間たちとの連携もアツい!──そう、我々が待ち望んでいたのは、こんな《新たなるダイナミック・アクション超大作》だったのだ。
■映画.comが激怒!「なぜ、この男の実力と魅力が分からないんだ!?」
“神話最強の男”を演じ切る“無双のハリウッド・スター”=ドウェイン・ジョンソン!
「どうして彼の魅力が伝わらないんだ!」──出演作品を紹介する度に、我々映画.comに怒りとともに湧き上がるのがこの思いだ。プロレスラーとして8度のWWE世界ヘビー級王者に輝いたのはもちろんのこと、現在はトム・クルーズやウィル・スミスをも上回るハリウッドのパワー・セレブ。そして、アクション超大作からサスペンスドラマや個性派監督作品まで、なんでも来いの“ヒット請負人”であり“実力派俳優”。「日本の観客は分かっていない!」と声を大にして言いたくて堪らない我々が、改めてドウェイン・ジョンソンの最強伝説を紹介しよう。
毎年アメリカの経済誌「フォーブス(Forbes)」が発表する「最も稼いだ俳優」のランキングで、ドウェイン・ジョンソンは13年のナンバーワンを獲得している。同年に出演した作品群で叩き出した全世界興収は約13億ドル。ランキングには、「アイアンマン3」のロバート・ダウニー・Jr.、「怪盗グルーのミニオン危機一発」のスティーブ・カレル、「ワイルド・スピード EURO MISSION」のビン・ディーゼル、「ゼロ・グラビティ」のサンドラ・ブロックが続いているが、10億ドルを突破しているのは、ジョンソンとダウニー・Jr.の2人だけだ。
01年の「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」の敵役出演を皮切りにスクリーンに本格参戦したジョンソン。翌年には早くも「スコーピオン・キング」で単独主演を果たし、以降数々の作品で本国はもとより世界の映画ランキングを席巻、出演作の総世界興収は約26億2000万ドルに達しているのだから驚きだ。この3年の間に全米興行ランキングでは、「ワイルド・スピード MEGA MAX」「ワイルド・スピード EURO MISSION」の2本に「G.I.ジョー2」「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」がNo.1を獲得。サスペンス作「オーバードライヴ」は初登場2位ながらも5週連続TOP10入りを果たし、演技派俳優としての評価も高めた。
ジョンソンの影響力の証明となるのが、彼が出演したことによってシリーズが人気を吹き返すという現象だ。今や世界的大ヒット・シリーズに成長した「ワイルド・スピード」だが、第4作「ワイルド・スピード MAX」の全米興収1億ドルが、ジョンソンが参戦を開始した第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX」では一気に2億ドル台、第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION」ではさらに上乗せされた約2億4000万ドルを記録しているのだ。「G.I.ジョー」でも、実質的な主役である「G.I.ジョー バック2リベンジ」では、3億7500万ドルを超える世界興収の大きな原動力となった。
ギリシャ神話最強の英雄こそが、本作で演じるヘラクレス。全能の神ゼウスが人間の女性アルクメネと一夜をともにした際にできた半神の子どもだが、ゼウスの妻ヘラの怒りを買い、その命を付け狙われる羽目になる。
神をも恐れさせる無敵の怪力を誇り、ギリシャ神話を知らない人でもその名前は知っているというキャラクターだが、本作では頼れる仲間たちとともに冒険に挑むという新設定が施され、新しいイメージで見る者を楽しませてくれる。
ヘラクレスと言えば、数々の怪物たちを退治するという“12の難業”が有名。底なし沼に住む9つの頭を持つ水蛇ヒュドラを筆頭に、大イノシシの生け捕り、人間を食い殺すネメアの獅子退治など、そのいくつかが本作でも描かれる。そこで倒したモンスターたちの一部が、ヘラクレスの鎧やカブト、武器となっているのが面白い。
いざ戦闘に身を投じようとする時、ヘラクレスはフードのように首の後ろから人食いライオンの頭を目深にかぶるのだ。そして、明かされる12の難業の真実にも驚かずにはいられない。
“完全無欠の超人”として描かれていないところも、今回のヘラクレスの大きな魅力だ。過去の悲劇に傷ついたまま、追われるように祖国を脱出し、金のために働く傭兵となっていた彼が、トラキアの内乱に身を投じることになる。献身的に負傷者の救護につく王女とその息子との関わりを通して、戦うことしかできなかった彼の内面が大きく変化していくのだ。
己にまつわる神話を受け入れ、自分のために命を懸けてくれる仲間たちとともに、再び信念を奮い立たせて真の英雄へと成長を遂げる──壮大なドラマも見ものだ。
ジョンソンは本作で神話の英雄を演じ切るために、肉体をさらに強化するべく8カ月に渡るトレーニング・プログラムを敢行。ハードなトレーニングと徹底したダイエットメニューを完璧にこなし、自身が長年思い描いていたという「パーフェクトなヘラクレス像」を体現した。
単なるマッチョ・ヒーローではなく、野心を持たず人のために尽くし、幅広く愛されながらも、同時に妻子を失ったという記憶にもさいなまれる複雑なキャラクター。演技者としても近年評価を高めるジョンソンだからこそ、実現できたと言っても過言ではない。
■「やっぱ“見終わってスカッと”がアクション映画だよな?」
「ワイルド・スピード」「ダイ・ハード」の爽快感が「ヘラクレス」にはある!!
「映画の楽しさって、いったい何だろう?」と改めて考えると、それは「非日常感」だと言えるだろう。日頃のしがらみを忘れさせてくれる気分転換として、映画館に足を運ぶ人もきっと多いはずだ。見ている間はドキドキ・ハラハラ興奮して、見終わった後はスカッとした気分を味わえる。「ワイルド・スピード」や「ダイ・ハード」などで味わってきたあの爽快感。「ヘラクレス」もまた、同じ気持ちを体験できるダイナミック・アクション超大作なのだ。