マダム・イン・ニューヨーク

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劇場公開日:

マダム・イン・ニューヨーク

解説

自分の価値を認めてもらえない専業主婦が一念発起し、英語が苦手というコンプレックスを克服して誇りと自信を取り戻していく姿を描いたインド製ドラマ。専業主婦のシャシは、2人の子どもと忙しいビジネスマンの夫サティシュのために尽くしてきたが、事あるごとに家族の中で自分だけ英語ができないことを夫や子どもたちにからかわれ、傷ついていた。ニューヨークに暮らす姉から姪の結婚式の手伝いを頼まれ、渡米したシャシは、「4週間で英語が話せる」という英会話学校を見つけ、姉にも内緒で英会話学校に通うことを決める。仲間とともに英語を学ぶうちに、次第に自信を取り戻していくシャシだったが……。主演はインドで国民的人気を誇る女優のシュリデビ。新鋭女性監督ガウリ・シンデーがメガホンをとった。

2012年製作/134分/G/インド
原題または英題:English Vinglish
配給:彩プロ
劇場公開日:2014年6月28日

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(C)Eros International Ltd

映画レビュー

4.0新しいことを学んでいく楽しさ

2014年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

新しいことを学んでいくということは楽しいことなんだよ、
ということをあらためて認識させてくれる映画。

・「May I」というフレーズを習うと、その帰り道に早速みんなでそれを使って楽しく会話。
・フランス人とインド人の主人公の「英語に不慣れな二人」が、“習った英語”を駆使してなんとかコミュニケーションをとろうとする。
・「entrepreneur (企業家)」「judgemental(決めつける)」など単語に興味を持つ。

などなど。。

劇中の言葉、
「快感と成長は、いつだって新しいことをした後に手に入る。」
それが画面からあふれ出していました。

月並みですが、私も一度は投げ出した英語を学んでみたくなりました。
もちろん今度はこのように“楽しく学ぶ”つもり。

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momokichi

4.5美しすぎるインド人ママの行動力、見習いたい。

2024年12月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

とても爽快な気分になる作品でした!
インドの生活や女性の置かれてる立場なども知ることが出来て、ああ、ちょっと前の日本でも同じような感じだったかもと思って観てました。
それにしてもママのNYでの行動力は素晴らしい!
勇気を出して一歩踏み出すだけで、全く新しい毎日になるということを教えてくれる。
最後まで気になったのは、料理上手のインド人ママが作ってたお菓子。どんな味がするのか最後まで気になって仕方なかった、、食べてみたいな

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TOMO

4.5インド社会の抱える問題が垣間見える作品

2024年10月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

私はインドに行ったことも、インドの友人がいるワケでもありません。
単に本作を見た範囲での印象です。

主人公は英語が出来ないことで、娘から「軽く」扱われる。
主人公の家というか夫は裕福そうだ。で、作中のセリフでも「一目惚れ」で主人公と結婚。つまり主人公は裕福な階級ではないのだろう。
で、子どもたちには高い教育を受けさせており、それは「英語」が基本なのだろう(だから教師はヒンディー語が苦手)
つまり、乱暴な区別をすれば、英語の可否で階級の上下の基準となっている、ということ。
富裕層の意識がある娘にとって、英語の出来ない、つまり「下級の」母親は「恥ずかしい」存在、と。

さらに夫からは、「お菓子を作っていればいい」という「褒め言葉」のつもりでも、「それしか取り柄のない女」扱いされ凹む。
(米国ヒラリー夫人が大統領選挙時に、「クッキーを焼いてる女じゃない」旨の発言をして顰蹙を買ったことを思い出す)

これは、単に英語を学ぶ機会が無かったのか、それとも(女子教育の軽視など)「あえて」その機会を作らなかった可能性もある。
(女子教育の軽視は、日本でもしばしば問題にされる)

本作は、英語を勉強し、自信を取り戻すロードムービーとも言える。

(複数の公用語があるインドならでは、とも思うが、例えば日本でも、方言のキツい地域では、標準語が使える子どもから見て、キツい方言しか使えない親、祖父母を恥ずかしく、疎ましく思えたりするのではないだろうか?)

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みっく

4.0後味の良い映画ですよ!

2024年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

何よりも主役のシャシを演じるシュリデビの美しさ!!
ふとした時の表情が少女の様に清潔で可憐なのに
子供っぽくなくて美しい。
こんなに容姿に惹かれた女優さんは私的にはヘプバーン以来だと思う

前半にとても丁寧にシャシの日常が描かれている。
良いお母さんであり、お姑さんにも、旦那にも丁寧に接して
ちゃんとお得意さんがいるくらいのインド菓子の名人。
何が文句あるんだ!!と言うくらいパーフェクトな嫁の
たった1つの楽しみのお菓子作りを止めろ!と言う旦那なんか
その時点でダメダメなのに、なんとこの素敵な奥さんは
自分の事を英語も喋れない古風な女で良かったの?と
旦那に訊いたりする。
旦那は「一目惚れだからそんな事考える暇もなかった」と答える。
えっ、顔に惚れたのかい!!
英語が喋れない事を娘と一緒にバカにしたり、
事ある毎に料理しか出来ないなんてシャシを見下す旦那は
実は一番古くさい男尊女卑おとこなのだ!

そんなシャシがニューヨークで必要に迫られて英語教室に入る。

この教室のシーンが良い!
私も大人になってから必要に迫られて社会人教室に通った経験がある。
学生時代と違って同じ目的を持った大人が利害関係もなく、
出来ない事を恥ずかしいと思わず、
一から何かを勉強する楽しさと吸収力は半端ない。
だから皆で助け合って英語を勉強するシーンをインド映画らしく
楽しいミュージカル仕立てにしてありとても観易い。

そして、その中で親しくなったフランス人男性とのふれあいも
フランス映画なら小粋なロマンスにしてしまう所が
そこはやはりインド映画であり真面目な主婦の物語である。
簡単に靡いたりしないし、必要以上に接近してくる彼に
私は主婦だから!ときっぱり言い放つ態度も素敵。

ただ、彼の存在がシャシに自信を取り戻させてくれた事には
素直に感謝してみせる。
こういう所が、見た目は可憐で少女のようだけど、
心は成熟した大人なんだな〜と感じさせてくれる。

そしてその分別が表れるのが最後のスピーチ。
そのスピーチの中で、男尊女卑旦那を必要以上に責める訳でもなく、
生意気盛りの小太り娘を頭ごなしに叱りつける訳でもなく、
穏やかな語り口と言葉で、夫婦はお互いに平等であり
家族こそが一番の味方であるべきだ!と訴える。
そして、旦那の小さな心使いにも感謝の笑顔を観せる。

とても後味の良いさわやかな映画だった!

以前はアメリカ映画にも女性が男社会で成長する作品が多かったけど
今はアメリカも女性の方が強いのでこの手の映画がめっきり減ってしまった。
ただ、日本はまだまだ女性の地位が低いので
今時のアメリカ映画より、このインド映画の方が共感出来ると思う。
インドでこういう映画が大ヒットしていると言う事は
有る有る!なんて共感しているうちに、
日本の女性の地位はインドにも抜かれちゃうんじゃないだろうか?
と不安になったりして…。

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星のナターシャnova