ヒトラーに屈しなかった国王

劇場公開日:

ヒトラーに屈しなかった国王

解説

第2次世界大戦時、ナチスドイツの侵攻に激しく抵抗したノルウェーの国王ホーコン7世の下した決断と運命の3日間を描いた歴史ドラマ。本国ノルウェーで大ヒットを記録し、アカデミー外国語映画賞に向けたノルウェー代表作品にも選出された。1940年4月9日、ノルウェーの首都オスロにナチスドイツが侵攻。ノルウェー軍も交戦するが、圧倒的な軍事力によって主要都市が次々と陥落し、占拠されていく。ドイツ軍はノルウェーに対し降伏を要求し、ドイツ公使とノルウェー政府国王のホーコン7世との謁見の場が設けられるが、ホーコン7世はその場で、ナチスの要求に従うか国を離れて抵抗を続けるかの選択を迫られる。主人公となるホーコン7世を演じたのは、「007」シリーズの悪役ミスター・ホワイトや、「僕とカミンスキーの旅」などで知られるイェスパー・クリステンセン。

2016年製作/136分/G/ノルウェー
原題または英題:Kongens nei
配給:アットエンタテインメント
劇場公開日:2017年12月16日

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(C)2016 Paradox/Nordisk Film Production/Film Väst/Zentropa Sweden/Copenhagen Film Fund/Newgrange Pictures

映画レビュー

3.5ドイツ公使の描写が秀逸

2017年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

前編ほぼ手持ちカメラのドキュメンタリータッチを意識した作りで、第二次大戦中のノルウェー国王、ホーコン7世の苦難の決断を描いている。

主人公はホーコン7世であるが、本作が出色なのは、ドイツ公使の苦悩と働きぶりを丹念に描写している点だろう。
ノルウェーの立場を十分に尊重し、ノルウェーで生まれた幼い娘も持つブロイアー公使は、強引な軍のやり方に反発心もあるが、孤立無援の中、なんとか戦火を最小限に留めようと骨を折るような、平和主義的な人物として描かれている。
平和裏な解決に向け妥協点を必死に探るブロイアーに対し、ホーコン7世は民主主義のため妥協せず、信念を貫く姿勢を取る。

国王の取った行動は、国王による内政への介入だ。だがその介入ことが民主主義の理念を守ることに繋がるという捻れも面白い部分だ。

しかし、邦題があまり良くない。ナチスやヒトラーの単語を入れさえすればいいと思っている節があるので、そういう短絡的なタイトルは映画の価値を損なってしまう。集客と映画の価値を高めること、両方を追いかけることを諦めないでほしい。

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杉本穂高

3.0予備知識0からの視聴

2023年11月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

ノルウェー国王の背景を全く無知な状態からだったので、驚きが大きかった。
タイトルから、どんな抵抗を強行してたのか?と興味深く思ってたが…。むしろ、戦争突入したあとの抵抗を描いて欲しかった。
ここまでも確かに心情察すると大きな振幅を感じるが、ここからの方がより葛藤も大きくなったのでは?…と邪推してしまう。映画としてはその点が残念。

現世界情勢も難しい状態なだけに、戦争という事象の無意味さを考えてしまう……。武力無しに(望まない国民を巻き添えにしないで)解決出来ないモノなのだろうか?

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奇妙鳥

3.0映画として面白いかは別

2023年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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こまめぞう

4.5多くの若者の命の消失に直結する困難な重い王の決断、それがノルウェーの誇りとなった

2022年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 3件)
Kazu Ann