黒木華&野村周平がW主演!「ビブリア古書堂の事件手帖」映画化
2017年11月8日 05:00

[映画.com ニュース] 三上延氏の人気ミステリー小説「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズが、黒木華と野村周平のダブル主演で実写映画化されることが明らかになった。第41回モントリオール世界映画祭コンペティション部門で審査員特別賞に輝いた「幼な子われらに生まれ」を手がけた三島有紀子監督がメガホンをとり、10月初旬にクランクイン。11月上旬にクランクアップを迎え、公開は2018年を予定している。
シリーズ累計発行部数が640万部を超える「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズは、鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」の女店主・篠川栞子と店を手伝う青年・五浦大輔が、古書をめぐる謎や秘密を解き明かしていくミステリー。「本の雑誌」が選ぶ40年間のベスト40で第1位、2012年本屋大賞に文庫として初ノミネートされるなど人気を博し、12年にコミカライズ、13年には剛力彩芽の主演で実写ドラマ化された。実写映画化のみならず、アニメ映画化も決まっている。
ダブル主演を務める黒木と野村は、本作が初共演。黒木がビブリア古書堂の若く美しい店主・栞子に扮し、野村が栞子に思いを寄せる青年・大輔を演じる。ファンの間で人気の高いキャラクター・栞子役に挑戦した黒木は、「プレッシャーでもありましたが、ぼそぼそ喋るところだったり、人の目をぱっと見られないところだったり、雰囲気を近づけられるよう意識しました」と役作りを明かす。
野村の印象についても触れ、「テレビなどで見ている姿とあまり変わらずとても面白い方で、いつも現場を盛り上げて下さり、楽しかったです」と告白。三島監督とは「繕い裁つ人」以来の再タッグとなるため「監督はいつも撮りたいものに明確なイメージを持たれていて、男らしい部分もありながら、撮られるものは女性的で、自分が気付かないところにも気づいてくださり、とても細やかな方だと思います」と信頼を寄せる。
一方の野村は、「本作で僕は五浦大輔という、過去の経験から本が読めなくなった青年を演じていますが、僕も活字に少し苦手意識があったりするので(笑)、大輔と共通点が多く、すごく入りこんで演じられています」と茶目っ気たっぷりに語る。さらに「黒木さんは、最初は物静かな方という印象がありましたが、たくさん話しかけてくださり、一緒にいてとても楽しい方です。今回共演できて本当によかったです」と振り返っている。
三島監督は、栞子役は「黒木華さん以外に考えられませんでした」と明かし、「本を読む姿が栞子さんと重なる人は誰か……そして、繊細な心の変化を見せてくれる人……黒木華さんだ! と思いました」と述懐。そのうえで、大輔役のキャスティングを「月の光りのような栞子に対して、大輔は太陽のような人にやってもらえたらと思っていました。野村周平さんは、存在するだけでまわりの人の心がほぐれて明るくなり、根底に流れる心の強さみたいなものを感じました」と説明している。
プロデューサーの小川真司氏は、映画化までの道のりを「企画は2014年秋頃に立ち上げましたが、約3年の歳月を経て、素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんに恵まれ、実現に至ることができました」と振り返り、「原作ファンの方にもぜひ楽しみにしていただきたいです」と意気込んでいる。
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