千葉真一53年ぶりに母校・日体大を“卒業”し「もうひと花」とさらなる意欲
2013年3月10日 15:10

[映画.com ニュース] 俳優の千葉真一が、母校・日本体育大学から特別卒業認定証を授与されることになり、3月10日、同大の東京・世田谷キャンパスで行われた卒業式に出席した。
千葉は体操での五輪出場を夢見て、1957年に同大に入学。だが、2年時に跳馬の着地に失敗し腰を負傷。それでも体を酷使し続けたために坐骨神経損傷の重傷を負い、1年間の運動禁止を宣告され、中退を余儀なくされた。
その後、東映の第6期ニューフェイスに合格し俳優の道を歩み始めたが、母校への思いは強く持ち続けていたという。この日、53年ぶりに「前田禎穂」(本名)が記された特別卒業認定証を厳粛な気持ちで受け取り、「特別なご配慮をいただき、晴れて卒業証書を頂きました。夢にも思っていなかったので、人生最高の喜びです」と感無量の面持ちだ。
1309人の“同窓生”に対しては、「映画界に入って、1500本の映画、ドラマを撮り終えることができました。その原点は、日体大にあります。3年間、必死になって鍛えた体が私に花を咲かせてくれたんです。その肉体を武器に作品を作ってきました」と説明。続けて、「芸能界で金メダルを取ってやろうと、自分に言い聞かせてきました。私の座右の銘は“肉体は永遠の言葉である”。皆さんも4年間、素晴しい肉体と精神を養って卒業されます。それを持って、これからの日本を支えてください」とエール。そして、「これで皆さんの仲間に入れていただいた。何年か後に同窓会をやるときは呼んでください」とジョーク交じりにアピールした。
今回の卒業には、理事長の松浪健四郎氏らの尽力があった。「3年以上の在籍で、100単位以上の取得。その後の社会的な活躍や貢献によって特別卒業認定証を授与する」という規約を新設。その第1号が千葉で、松浪氏も「以前、(千葉の前妻の)野際陽子さんとご一緒した時、『千葉は中退なんですよね』と話されていた。それなら、何としても卒業させようと思っていた。成績を見せてもらったが、ビックリするくらい優が多かった。教授会でも満場一致。本当におめでとう」と祝福した。
式典後の卒業記念もちつきでは、14回連続で杵を振り下ろし74歳とは思えない体力を披露した千葉。「これで、プロフィルに『日体大卒業』と書けるし、胸を張って卒業と言える。これから、もうひと花咲かせなければいけないですね」と気持ちを新たにしていた。
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